3GSM World Congress 2007のシャープブースでは、事前にプレスリリースが出ていたとおり(2月9日の記事参照)、HSDPAに対応した2007年新製品のプロトタイプや「マクラーレンケータイ」、液晶技術やIrSimpleなどの展示やデモを行っていた。
“2007年新製品のプロトタイプ”とされる端末は、ブースの一番目立つ位置にあるが、実際に動作していると思われる端末はクリアケースの中に収められ、来場者が触れるのはモックアップのみだった。
公開されている情報はHSDPAに対応することと、豊富なAV機能を持つこと、スライド型のボディを採用することといった程度で、詳細は全く分からなかったが、モックアップを見た限り、裏面には2Mピクセルカメラを搭載し、外部メモリにmicroSDを採用すること、[AV]キーという専用キーが十字キーの下に用意されており、これを押すと何かの機能が予備させそうなことがわかる。
ケースの中で動作していたモデルは、いずれも動画を連続再生しており、非常にスムーズな映像を表示していた。具体的にどんな機能があるのかは不明だが、このほか音楽再生機能やPodcastの再生機能、FMラジオチューナーなども用意するようだ。
「マクラーレンケータイ」は、英VodafoneがF1チーム「ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス」のメインスポンサーとなったことを記念して発売した端末だ。「Vodafone McLaren Mercedes 770SH」「Vodafone McLaren Mercedes GX29」がシャープ製で、「Vodafone McLaren Mercedes SGH-Z720M」はSamsung Electronics製。会場では770SHとGX29が展示されていた。
770SHは、日本で発売されている「705SH」に似た雰囲気のW-CDMA対応薄型端末。光沢のあるボディが美しい。
一方GX29はGSM 3バンド対応の端末で、若干厚みはあるもののボディの幅はややコンパクト。カメラは30万画素で、機能も基本的なもののみ搭載したシンプルな構成だ。
日本ではあまりなじみのないシャープ製のQWERTYキーボード搭載端末「Sidekick III」も数台を用意し、来場者の関心を集めていた。GSM向けの端末なので、日本では通信機能が利用できないが、欧米では若者を中心にメッセージング機能やWeb閲覧機能が人気だという。
ユニークなのはその形状。ディスプレイの左下か右上を少し内側に押すと、くるりと1回転して開き、下からQWERTYキーが現れる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.