“安価なおサイフケータイ対応サービス”を可能にするソリューション IC CARD WORLD 2007(3/3 ページ)

» 2007年03月12日 14時03分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

 デモのポイントはいくつかある。1つは、電子マネーのチャージやチケットを使って入場するときに、PCにつないで使う汎用FeliCaリーダー/ライター「PaSoRi」を使ってオンラインで行うということだ。

 当初、FeliCaは交通ICチケットとして使うことを想定して開発されたという経緯もあり(2005年10月の記事参照)、“オフラインで高速にデータをやりとりする”という特徴を持っている。例えば店舗の専用端末を使っておサイフケータイやFeliCaカードのプリペイド型電子マネーで支払いをするときには、リーダー/ライターはオフラインで動作しており、決済の瞬間には原則としてサーバとの通信が発生しない。リーダー/ライターそのものにセキュリティのシステムを持っているために、安全にデータのやりとりができる仕組みだ。オフラインで高速に処理ができる代わりに、リーダー/ライターは専用のものが必要になる。

 しかしI-CASを使ったデモでは、電子マネーのチャージやチケットを使うときに、端末とI-CASの間はオンラインでやりとりを行う。本来専用リーダー/ライターがオフラインで行う処理を、サーバがオンラインで行うのだが、このときかかる時間は2秒弱。高価なリーダー/ライターを導入しなくても、PC+PaSoRiでサービスを行えるため、店舗のコスト負担を軽くできる点がメリットとなる。

 2つ目のポイントは、複数の決済方式への対応が容易ということだ。上記のようにリーダー/ライターそのものがおサイフケータイ/カードとのやりとりを行い、セキュリティのシステムを持っていなくてはならないという仕組みでは、決済方式ごとに専用端末が必要だった。最近は複数の決済方式に対応した端末も出てきているが、通常、多くの方式に対応している端末は単機能端末よりも高価になる。I-CASの場合、データ処理をサーバ側が行っているので、専用リーダー/ライターを増やさなくても、サーバ側が機能追加を行うことにより、複数の決済方式に対応できる。

 HPではI-CASそのものを販売するだけでなく、ASPとしての提供も検討中。決済センターと組むことによって、複数の決済方式に対応したサービスを、一般事業者や店舗に向けて安価に提供することを考えているという。

photo デモ用チケットシステムアプリの画面(左)。チケットを発売するiモードサイトで、チケットを電子マネーで購入する(中)。劇場に行き、PaSoRiにかざして入場処理を行うと、アプリが起動する。クーポンなどの配布も、入場処理と一緒に行える(右)
photo 電子マネーのチャージや入場処理は、PC+PaSoRiで可能。専用端末を導入するより安価に端末を揃えられる
前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年08月03日 更新
  1. 4キャリアで買うべきおすすめスマホ【2026年8月版】「一括1円」「月1円」からお得なiPhone/Pixel/Galaxyまで (2026年08月02日)
  2. 「ドコモの銀行」きょう始動 「d NEOBANK」消滅、最大4.5%還元 強みは何か解説 (2026年08月03日)
  3. ahamoに「神です」との声――値段そのままで40GBに 「課金されたのかと思った」と戸惑いも (2026年08月01日)
  4. 「酷暑日」が生まれた昨今 「ペルチェ素子」付きの腰掛けファンなら乗り切れる? (2026年08月01日)
  5. ゲオが「ゲオのサマーセール2026」を8月8日から開催、中古のスマホやゲームがお得に (2026年07月31日)
  6. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  7. AIの“タダ乗り”を防ぐKDDI「Buffmee」を試す 150コンテンツの連携に価値あるが、回答には物足りなさも (2026年08月01日)
  8. ソフトバンクがHAPSの試験サービスを8月に開始――今年、サービスを開始すると宣言したNTTグループはいつなのか (2026年08月02日)
  9. 【ワークマン】2900円の「撥水ワッシャーリュック」 表面に独特の陰影を演出 (2026年08月02日)
  10. PayPay中山社長が語る「セブン提携」と「生保参入」の勝算 購買データ×AIで目指す金融プラットフォーム (2026年08月01日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー