米Motorolaが4月18日発表した第1四半期(1〜3月期)決算は、モバイル・デバイス部門の不振を反映し、売上高は94億3300万ドルで前年同期比2%減。最終損益は1億8100万ドル(1株当たり8セント)の赤字となった。前年同期は、6億8600万ドルの純利益を計上していた。
最終損益には、企業買収関連経費や法務関連費用、リストラ経費などが含まれ、こうした特殊要因が、1株当たり純利益を約11セント押し下げたという。
Motorolaは3月21日に、1〜3月期の業績予想を売上高92億〜93億ドル、最終損益を1株当たり7〜9セントの赤字に下方修正していた。
モバイル・デバイス部門の売上高は、前年同期を15%下回る54億1200万ドル。特に新興市場や欧州での販売が振るわず、同四半期中の携帯端末の出荷台数は4540万台にとどまり、シェアは前期末の約23.3%から、17.5%程度に下がったとみている。同部門では、2億6000万ドルの営業損失を計上している。
一方、ネットワークス・エンタープライズ部門とコネクテッド・ホーム・ソリューション部門は好調で、売上高を前年同期からそれぞれ20%、42%伸ばした。
今後の見通しについてMotorolaでは、4〜6月期の売上高を1〜3月期並みとみている。モバイル・デバイス部門は下半期を通じて徐々に業績を回復し、通年では黒字となる見通しだとしている。
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