携帯電話販売代理店のエスケーアイは4月26日、複数の携帯電話キャリアの料金プランからユーザーに最適なプランを提案する、提案型携帯電話ショップ「S・K・Iモバイル」を全国展開すると発表した。
同社は、東海地方や南関東を中心にソフトバンクモバイルやauの専門販売店、複数のキャリアを販売する併売店を展開する。酒井昌也代表取締役社長は、「携帯電話番号ポータビリティ(MNP)の導入で、今後はキャリアを乗り換えるユーザーが増える。複数のキャリアを扱う販売代理店の強みを活かし、ユーザーに最適な携帯電話の利用を提案できるショップを展開する」と説明した。
S・K・Iモバイルは、サービス品質や高級感をテーマに、料金プランの提案や高機能端末の利用方法、セキュリティなどを特色とした店舗運営を目指す。「例えば、利用明細書を持って来ていただき、ケータイのソムリエが、他社の料金プランも含めて最適な料金プラン設計を提案する。目指すのはトヨタのレクサスショップ」(酒井社長)という。
当初は、現在の同社ショップがある地域を中心に26店舗(関東は12店舗)でスタートし、全国展開を目指していくとしている。また、法人向けの営業も同社本社(名古屋市中区)と東京支社(東京都港区)を拠点に展開する。
女優の川島なお美さんがイメージキャラクターを務め、川島さんが出演するS・K・Iモバイルのテレビコマーシャルも首都圏と東海地方で放映される予定だ。
発表にはソフトバンクモバイルの富田克一取締役執行役副社長が訪れ、ソフトバンクモバイルの営業戦略について紹介した。
富田副社長は、「携帯電話市場での当社の立ち位置やMNPの動向をみて、(ボーダフォン買収による)準備のステージから飛躍を目指すステージへ移る時期に入った。S・K・Iモバイルのショップコンセプトは、当社の目指す方向性の1つを体現している」と話す。
提案型店舗の展開や販売スタッフの強化は、以前からキャリア各社が専門店で行ってきた手法だが、ソフトバンクモバイルでは併売店のS・K・Iモバイルにも支援を行っていくという。
「今後はICT(Information Communication Technology)がますます叫ばれ、携帯電話がITとコミュニケーションをつなぐ主役になる。通信業界を母体とするキャリアが多い中で、ソフトバンクはIT業界が母体。携帯電話で何ができるかという本質的な部分で、他社と差別化していく」と、富田副社長は述べた。
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