イー・アクセス、慶応大学、WIDEが共同でモバイルWiMAXの郊外実験を実施

» 2007年05月17日 18時40分 公開
[園部修,ITmedia]

 イー・アクセスは6月1日から約3カ月間、慶應義塾大学SFC研究所・オープン無線プラットフォーム・ラボおよびWIDEプロジェクトと共同で、モバイルWiMAXの実験を行う。期間の延長や拡大は、実験結果を受けて判断する。

 同社は2006年7月18日から、東京都の城南地域でモバイルWiMAXの実証実験を行っているが(2006年7月の記事参照)、今回の共同実験を期に、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)内にWiMAXの利用試験環境を設置。実験エリアを郊外へ拡張し、引き続き各種アプリケーション技術やビジネスモデルの可能性を検討する。

 今回の共同実験では、SFC内にモバイルWiMAX屋外実験基地局とイー・モバイルのHSDPA対応W-CDMA基地局を設置し、キャンパス内外で各種通信実験を行う。そして、その成果を踏まえてWiMAX Forumなどに提言を行い、モバイルWiMAXを商用展開する際の技術的課題の解決を図る考えだ。

 具体的には、郊外エリアでのモバイルWiMAXのスループットやハンドオーバー、電波伝搬特性などのデータを取得し、基地局設置時のセル設計に生かすほか、モバイルWiMAXとHSDPAとのシームレスなハンドオーバー、MVNOをにらんだオープンプラットフォーム上での認証方式や認証技術の検証を予定している。また地域振興プラットフォームの実験や、アッカ・ネットワークスが推進しているようなデジタルデバイド地域でのモバイルWiMAXのビジネスモデルの検討、遠隔医療や遠隔介護を実現するための技術検討、災害・緊急通報システムの検討および実験なども行う。

 通信事業者各社がモバイルWiMAXの利用を想定している2.5GHz帯の周波数については、5月15日に総務省が「3G携帯電話事業者以外に割り当てる方針」を打ち出しており、イー・モバイルを傘下に持つイー・アクセスも周波数の獲得は難しいと見られる。しかし、「さまざまな事業形態を想定・検討しながら、引き続きモバイルWiMAXの事業化に向け準備を進めて参ります」とコメントしている。

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