現代人の必須ツールであるケータイは、テレビドラマの中でも欠かせないキーアイテム。ストーリー展開の上でケータイが重要な役割を果たすことも多い。そんなドラマで使われるケータイを、人気の高い地上波民放各局が夜9時から12時にかけて放映するドラマの中でチェックした。
4月から始まった春〜夏のクールでは合計17本のドラマが放映されている。今クールは1月〜3月の前クールに比べて、火曜夜10時台の日本テレビ系と土曜夜11時台のフジテレビ系に新たにドラマが追加された。
こうした夜9時〜12時のほとんどのドラマに携帯キャリアがスポンサードしている。その内訳はドコモが7本、KDDIが6本、ソフトバンクモバイルが2本。ドコモとKDDIは、こんなところでも拮抗している。6月に入って、どのドラマもいよいよ中盤から終盤にさしかかり、ストーリーが盛り上がりを見せている。そんなドラマで使われているケータイを今回も調べてみた。
今クールのドラマには、ケータイが登場し得ない昔の時代設定のものはほとんどなく、いずれも現代が舞台になっている。そのため最新のケータイが多数登場する。ただ各社の夏モデルが発表される前にドラマがスタートしているため、残念ながら2007年の夏モデルは使われていない。
なお、主人公が過去にタイムスリップするというストーリーの「プロポーズ大作戦」(フジテレビ系月曜夜9時)では、主人公の高校生時代から大学生時代と、毎回時代設定が微妙に異なる。そのため、放送回によってその時代に合わせたケータイが登場するなど、小道具への非常に細かい気くばりが見受けられる。この“月9”枠には携帯電話キャリアがスポンサーとして付いていないようだが、前クールではドコモ、今クールではauのモデルが全面的に使われていた。
こうしたドラマで使われるケータイは、ドコモ、KDDIがWebサイト内で公開している。この情報をベースに実際にドラマを視聴し、登場するケータイをチェックしてみた。
ちなみにNTTドコモは「企業情報」→「ドコモのCM」内にある「テレビドラマ使用ケータイ」で、BS-iの1本を加えて7本を公開。KDDIは「アドギャラリー」内の「TVドラマ」で5本分の情報を見ることができる。また、今クールからソフトバンクモバイルでもドラマ情報の公開が始まったようだ。「Softbank 3G」など各グループの「キャンペーン」内にある「キャンペーン・ファン情報」の「テレビドラマ情報」をクリックすると現れる「ケータイNow on Air! SoftBank」で「特急田中3号」を含む3本の情報を確認できる。
ドコモは7本にスポンサードしているが、このうち自社のWebサイトでは「花嫁とパパ」(フジテレビ系)、「バンビ〜ノ」(日本テレビ系)、「孤独の賭け 〜愛しき人よ〜」(TBS系)、「帰ってきた時効警察」(テレビ朝日系)、「喰いタン2」(日本テレビ系)の6本のドラマの概要と使われているケータイの情報を公開。また、ドコモのWebサイトに情報はないものの、金曜夜11時の「ライアーゲーム」もドコモがスポンサーに名を連ねている。
今クールは視聴率が20%を超えるドラマがなく、不調と言われているが、この「ライアーゲーム」と「帰ってきた時効警察」は、いずれも11時台という深夜枠ながら視聴率のトップを争っている。
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