シード・プランニングは6月15日、コミック配信ビジネスに関する市場動向調査を実施し、調査研究レポートを「CD-ROM版コミック配信ビジネスと対応端末市場動向」にまとめた。
調査は2007年3月から5月まで、コミック配信サービス提供企業やコミック出版社などのコンテンツホルダー、通信キャリア、ビューワ開発企業など、関連企業合計11社を対象に直接面接および電話取材、オープンデータ調査により実施した。
同調査によれば、電子書籍の市場は2006年には、2005年の100億円から3倍弱の280億円に急増しており、中でもコミック配信が急成長。2005年の40億円から5倍弱拡大して190億円となった。
コミック配信が急増した原動力は携帯電話向けの配信。PC向け/電子書籍端末向けの配信も2005年から2006年にかけて、15億円から25億円に拡大しているが、携帯電話向けの配信は、2005年の25億円が2006年には165億円となった。これはコミック配信市場の87%を占める。
2006年にコミック配信は電子書籍全体の68%を占めるようになったが、2007年以降も成長を続けると考えられている。2012年には電子書籍全体の市場は930億円となり、その74%の710億円は、コミック配信で占められると予測される。雑誌などを含めたコミック出版市場は、5000億円規模と予測されるが、その14%をコミック配信が占めることになるという。
CD-ROM版コミック配信ビジネスと対応端末市場動向は、7万8750円(税込み)で提供される。
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