“iPhone”は女性がハマる?──ブロガーたちのファーストインプレッション(2/2 ページ)

» 2007年07月10日 14時28分 公開
[林信行,ITmedia]
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 misakiさんはiPhoneの弱みを「(この魅力は)本体を触ってみないと分からないと思う」と指摘した上で、「でも、一瞬でも触ってしまったらそれが最後、忘れられなくなり、つい“買っちゃったよ”っていうことになるんじゃないでしょうか。いろんな意味で危険な商品」と話す。

 iPhoneについて懸念されるのは、やはり価格だ。フリーランスのタレントで、ブログ「HINALOG 2.0」の著者でもあるHINAさんは「日本で出ても高そう……」とため息交じりにつぶやいた。

Photo misakiさん(左)は気にしていなかった分、感動が大きかった様子。misakiさんはiPhoneがかなり気に入ったようで、なかなかそばを離れなかった。タレントのHinaさん(右)は、「高くなりそう」と価格面を心配

iPhoneのSafariが世界を変える

 もう少し、iPhoneの細かい部分の感想も聞いてみよう。ブログ「みたいもん!」の著者で音響関係のバックグラウンドも持ついしたにまさき氏は、iPhoneのヘッドフォンジャックが気になったようだ。「ヘッドフォンジャックが奥まっていて、お気に入りのヘッドフォンが差せない」(いしたに氏)

 「Sblog Dinner」の主催者で、3台そろったiPhoneのうち1台のオーナー、drikin氏もヘッドフォンの仕様には不満だという。「純正のイヤフォンが耳に合わなくてつらい。すぐ落ちそうになるし、音漏れもひどい」(drikin氏)。ただ、「イヤフォンはほとんど使っていなかったので、すぐには気がつかなかった」とも付け加えた。iPhoneにはスピーカーが内蔵されており、移動中以外はスピーカーから音を出して使っているからだ。

 かくいうdrikin氏も、トータルではiPhoneにべた惚れ状態だが、実際に使ってみないと気づきにくい点についても指摘している。

 1つは「iPodのようにマスストレージデバイスとしてマウントする機能がない。このためiTunesでつないだときにFinderにマウントしない」(drikin氏)点だ。ファイルのコピーなどができずに不便というのなのかと思いきや、彼はこれが「正解」だという。「携帯電話だけに、気軽にクレードルから抜き差しできるようにしたのだろう」(drikin氏)

 もう1つはバッテリーの持ちのよさだ。数々のアップル製品を所有してきたdrikin氏だが、「アップル製品とは思えないくらい、バッテリーの持ちが素晴らしい」という。

 3台あるiPhoneのもう1人のオーナーであり、ITmediaブログの「CloseBox and OpenPod」で多数のiPhone関連記事を書いている松尾公也氏は、「とにかくSafariの表示が美しい」と話す。「特に拡大表示した時の表示の美しさは格別で、これを見ちゃうと、WindowsPCでWebブラウジングしたくなくなる」(松尾氏)

 drikin氏も「無駄にiPhoneで見ちゃいますね」と同意。「これを触った後では、Safari以外でWebブラウジングをするっていうのはありえなくなっちゃいますね」(drikin氏)

PhotoPhoto 日本で一番、iPhone情報が充実している「Close Box and Open Pod」の松尾氏も2台のiPhoneを手にご満悦の様子(左)。東証マザーズ上場直後の平野氏もiPhoneを触りにブログディナー終盤にかけつけた。iPhoneを見据えたビジネス戦略が楽しみだ(右)

 iPhoneのSafariが携帯電話業界に激震を与えると予想するのはコンピュータ技術者で、ブログ「たつをのChangeLog」で有名なたつを氏だ。

 ブログとYouTubeに、「何コレー」「すげー」を連発したiPhone動画を掲載したたつを氏は、ブログ記事では落ち着いた口調でこう語っている。

 「ケータイサイトは、ケータイ端末が進歩して苦もなくWebブラウズできるようになったら無意味になる。“あと数年たてばそういう世界になる”と主張してることが多いのですが、その世界がやってくる時期がぐっと早まりそうです。まあ、一波乱ありそうですけど」(たつを氏)

 ブログ「笑門来福 Official」の著者で、最近、東証マザーズ上場を果たしたインフォテリアのCEO、平野洋一郎氏もiPhoneをたっぷり触りつくしたところで、「さて、これをどうやってインフォテリアのビジネスに結びつけられるかな?」と、早くもビジネスモデルに頭を巡らせていた。

 「iPhoneには実際に触ってみないと分からない魅力がある」というのが、今回、「Sblog Dinner」に参加した人たちの共通の感想だ。参加者それぞれのiPhoneについての感想はブログでも読むことができるので、興味のある方はアクセスしてみよう。

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