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» 2007年12月14日 18時45分 公開

ミッドナイトイーグル「何かあったら、すぐ連絡して」Mobile&Movie 第287回

映画に登場する“モバイル製品”をチェックする「Mobile&Movie」。今回ご紹介するのは山岳サスペンス・アクション『ミッドナイトイーグル』。極限の戦いで切り札を握るのはケータイです。

[本田亜友子,ITmedia]
作品名ミッドナイトイーグル
監督成島出
制作年・製作国2007年日本作品


 今回ご紹介する作品は、山岳サスペンス・アクション『ミッドナイトイーグル』。カメラマンが偶然撮影したステルス爆撃機(=ミッドナイトイーグル)が、日本全土を非常事態に陥れます。北アルプスと東京で繰り広げられる極限の戦いで、切り札を握るのは携帯電話でした。

 戦場カメラマンとして名を馳せた西崎(大沢たかお)は、ある場所で目撃した爆撃を最後に、戦地へ赴くことを止めて故郷の長野に戻り、北アルプスの山の中でひとり写真を撮る生活を続けていました。東京に妻と子供を残して、世界各国を飛び回っていた西崎でしたが、帰国する直前に妻は病死し、息子は義理の妹・慶子(竹内結子)が育てていました。

 年に数回だけ、西崎は息子の様子を聞くため、慶子と会う時間を設けていました。慶子は、姉を孤独の中で死なせた西崎を恨んでおり、さらに戦場カメラマンを止めたことにひどく腹を立てていて、息子に会わせることを拒んでいたのです。そんな西崎が息子にできることは、自分が撮った写真を渡すことだけでした。

 ある夜、西崎はいつものように北アルプスの山中で、シャッターを切っていました。その時、星屑の中に轟音とともに飛び去る飛行機を撮影します。西崎は気にも留めませんでしたが、学生時代の後輩で新聞記者の落合(玉木宏)に見せると、大スクープだと騒ぎ出しました。国籍不明の飛行機が、山中に墜落したというのです。さらに、自衛隊の基地から戦闘機が飛び立ったものの、それは極秘扱いにされていました。

 落合は地方新聞では取材に限界があると、東京の大手出版社で働いている慶子に写真を送ります。そして、北アルプス山中に着陸したと思われる戦闘機の正体を確かめに行きたいと西崎を誘います。乗り気ではなかった西崎でしたが、落合の情熱にほだされて、しかたなくカメラを携えて同行することに。山岳部出身の二人は、こうして過酷な雪山登山に出発したのでした。

 一方、落合からの郵便物を受け取った慶子は、編集長(石黒賢)にその写真を見せ、その夜空に映った光の正体が、米軍の戦略爆撃機、通称ミッドナイトイーグルであることを知ります。また、都内の米軍基地に不審者が侵入したという情報も嗅ぎ付け、独自ルートで接触を試みます。たどり着いたアパートの一室で、慶子が出会ったのは、日本語の話せない身重の女性。身振り手振りで敵ではないことを伝えた慶子は、怯えている彼女を守るため

 「何かあったら、すぐ連絡して」

 と、携帯電話を手渡します。彼女こそが、ミッドナイトイーグルの重要な鍵を握っていたのです。

 こうして、北アルプスと東京で、それぞれ過酷な運命に立ち向かっていく西崎と慶子。ミッドナイトイーグルに隠されていた国家機密とは? 再び会えた時、慶子は西崎をやっと許すことができるのです。

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