東芝製のカジュアル端末「823T」と「824T」は、ほぼ同じ機能を備えた兄妹モデル。下り最大3.6Mbpsの3Gハイスピード(HSDPA)に対応し、オートフォーカス対応の196万画素カメラやBluetooth、ワンセグ、ミュージックプレーヤー、PCサイトブラウザ、(ExcelやPowerPointのデータを閲覧できる)ドキュメントビューワを搭載した端末の外観を、“ちょいワルオヤジ”向けと、“癒されたい女性”向けに仕上げた。
ターゲットは823Tが30代半ばから40代半ばの男性で、824Tが30代から40代の女性。823Tは、「ちょいワルオヤジに使ってほしい」とソフトバンクモバイルの孫正義社長が話すなど、身につけるアイテムにこだわる人に訴求したい考えだ。
両端末はコアターゲットの年齢層が若干高めなこともあり、ベーシックな機能はおさえつつシンプルに使えることを目指して開発された。例えばワンセグは録画やタイムシフト再生などの機能は備えず、おサイフケータイには非対応。その一方で、メールや通話などで頻繁に使うダイヤルキーは、大きさや押しやすさに配慮して設計され、男性がターゲットの823Tと824Tとで異なる形状のものを採用した。
「それぞれのコアターゲットに調査を行い、男性向けの823Tにはドーム型、女性向けの824Tには高さ0.5ミリのテント型のキーを搭載しました。いずれもしっかりしたクリック感があり、押しやすい大きさを確保しています」(説明員)
823Tと824Tは、待受画面やメニュー画面などはそれぞれのターゲットに合わせたコンテンツをプリセットしているが、“癒し”をテーマとして選曲した着メロや着うたは、同じものが入っている。これは「癒されたいのは男も女も一緒」(説明員)という理由からだ。曲はビゼーの「メヌエット」、ドボルザークの「家路」、サティの「ジムノペディ第一番」、ドビュッシーの「夢」。原曲に雨音や波の音を入れることで、癒し効果を高めているという。
ほかにも、お気に入りの写真を待受画面上でスライドショーとして表示する「待受アルバム」、メニューを表示した際の上の余白にカレンダーやミニゲームなどを表示する「ミニツール」などの機能を用意。ミュージックプレーヤーは着うたフルに加え、iTunesで変換した.m4a形式のAACファイルを再生できるという。
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