インタビュー
» 2008年10月15日 18時09分 公開

BRAVIAだけじゃ“もったいない”――正統派ケータイの決定版「SO906i」開発者に聞く「SO906i」(前編)(2/2 ページ)

[田中聡(至楽社),ITmedia]
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メールの保存件数、機能、文字入力、レスポンスが進化

 “BRAVIAケータイ”の陰に隠れてしまいがちだが、SO906iはメールや文字変換機能が大きく向上している点も見逃せない。機能、文字入力、レスポンスを中心に「多角的な視点で進化させた」というメールの追加機能は下記のとおりだ。

  1. 受信メールの保存件数がSO905iの1000件から3000件に増加
  2. お気に入りのメールをマーキングできる「メールマーク」
  3. 送受信ランキングやアドレスなどからメールを検索できる「メールサーチ」
  4. 日付や週ごとにメールを検索できる「Day Jump」
  5. 一覧表示のページ送り改善
  6. メールからスケジュール登録
  7. 送受信ランキング機能の改善
  8. デコメテンプレート件数の増加
  9. メール圏内自動送信

 3000件という受信メールの保存件数は、906iシリーズでは最多。保存件数が多いと表示速度が下がってしまうことがあるが、むしろSO905iよりも受信メール一覧の表示速度は向上している。「スペックを上げるだけでも十分という考えもありますが、使ってみて『実際は遅かった』では意味がありません。ここは自分たちで目標を立てて頑張りました」(西村氏)

photophoto 目的別にメールを検索できる「メールサーチ」(写真=左)。設定したマークごとにメールを探せる「メールマーク」(写真=右)

 メールサーチは「保護」「未読」「未返信」「添付ファイルあり」などのメールだけを表示する機能。「フォルダをたくさん分けていると、新着メールを1件ずつ読むのが面倒ですが、メールサーチで『未読』に絞れば簡単にチェックできます」(森本氏)

 メールマークは、ハートや星などのマークをメール1件ずつにつけ、特定のマークのメールだけをタグ感覚で表示できる機能だ。「これはケータイならではの見せ方。ピンクやグリーンのハートなどあえて複数の色を採用することで、もっと楽しんでもらったり、ユーザーが好きに使えることを狙いました」(西村氏)

 さらに、文字入力は下記の点が改善された。

  1. 2タッチ入力対応
  2. 学習機能改善(つなげて学習/しゃべり語学習)
  3. 変換候補の削除
  4. つづけて入力
  5. カラフルPOBox
  6. デコメ絵文字のカテゴライズ
  7. フォーカスしていないデコメ絵文字のアニメーション表示
  8. デコメ絵文字の頻度履歴

 「つづけて入力」は、1文字入力したあとに右キーを押し続けると、その文字を連続入力できる機能。「うわーーー」「やった!!!」など語尾に同じ文字を繰り返し打つときに役立つ。「どうやって文字入力をしているかをリサーチした結果、同じ文字を最後に打つことが多いと分かりました。1文字ずつ打つのは面倒なので、キーを押しっぱなしで入力できるようにしました」(森本氏)

 なお、「つづけて入力」できるのは「かな」や「記号」のみで、絵文字やデコメ絵文字には対応していない。今後の端末のさらなる改善に期待したい。

 「カラフルPOBox」は、デコメールで作成した色付きの文字を学習してくれるほか、「楽しい」「悲しい」など絵文字に変換できる言葉にあらかじめ色が付けられており、意識せずにデコメールを作成できる機能。「すべての文字に色を付けると逆に使いづらいので色を付ける言葉は選んでいますが、1回色を付けた言葉は学習して変換候補の最初に出るようにしています」(西村氏)

 (6)から(8)のデコメ絵文字の機能向上は、他社メーカーの端末ではすでに搭載されている機能だ。パンフレットには載っていないが、他社メーカーからSO906iへの乗り換えを考えているユーザーにとっては、歓迎したい部分だ。

photophotophoto 文字変換の候補を1件ずつ削除できるように(写真=左)。右キーの長押しで連続入力が可能(写真=中)。手軽に色付きの文字を入力できる「カラフルPOBox」(写真=右)

 そのほかにセキュリティ機能も進化し、シークレット登録した電話帳の相手から着信があった場合のみ、相手の名前が表示されるよう改良された。

 「電話帳を隠しても、誰から電話がかかってきたかが分からないと意味がありません。『データ非表示』と『着信表示』を分けて、電話帳は隠せるけど、誰からの着信かは分かるようにしました。これはドコモのケータイでも他社ケータイでも初めての機能だと思います。ビジネスユースで使っている偉い人ほど便利になるのかなと。また、ブックマークを隠してもiチャネルテロップは表示できるようになりました」(森本氏)

 プロモーションをするうえでは、どうしても「動画ケータイ」「BRAVIA」など大きく訴求したいキーワードが前面に出されてしまうが、ユーザー視点で考えれば「基本機能の向上」のほうがメリットは大きい。「それらの点をいかにうまく伝えるかは携帯業界の課題ですね」(西村氏)

 「パンフレットには『映像ケータイの決定版』と書かれていますけど、それは906iシリーズ全体にいえること。私たちから言うと『正統派ケータイの決定版』です」(森本氏)

 後編では、新たな操作デバイスとして搭載された「モーションコントロールセンサー」、12個のLEDが点灯する「U字イルミネーション」、そしてデザインや小型化の秘密について話を聞く。

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