アジア圏も3G普及期へ──HSPAやLTEなど、“ポスト3G”を見据えたサービス展開も視野にMobile Asia Congress 2008リポート(2/3 ページ)

» 2008年11月28日 20時18分 公開
[山根康宏,ITmedia]

ミニノートPC、共通ロゴで“Mobile Broadband”をアピール

 Mobile Asia Congress 2008のGSMA特設ブースに、共通の“Mobile Broadband”ロゴシールが貼られた各社のミニノートPCが展示されていた。このロゴはHSPAやLTE対応のモバイルブロードバンド機能を内蔵するノートPCに与えられるもので、無線LANを“使わなくてもよい”モバイルブロードバンドPCであることが条件の1つだ。

photophoto GSMAブースでは「Mobile Broadband」対応コーナーを設置。対応ノートPCにこの共通ロゴを付与することで、3GやHSPA回線で快適にWeb接続できる端末であることをアピールしていく

 3GやHSPAモジュールを内蔵するノートPCは、いまままでカタログなどでその対応が謳われている程度だった。GSMAとしては、ユーザーがモバイルブロードバンド対応ノートPCを一目で見て分かるようにこのロゴを制定し、Wi-Fiを利用しなくとも3GやHSPA回線を利用してインターネットに接続できる製品であることをアピールしていきたい考えである。

 今後、このロゴを添付するモバイルブロードバンド対応ノートPCが市場に続々と登場する予定とのこと。ここで展示されていた製品のほとんどが2008年に流行したミニノートPCのスタイルであったが、2009年は3Gモジュール内蔵モデルがさらに増えるだろうとのこと。

 これらの製品は、メーカーでの販売以外に各国のキャリアが自社のSIMカードととも、にあらかじめ“通信設定済み”のモデルとして発売することも大いに想定する。キャリアによってはSIMロックを施した自社キャリア用ミニノートPCとして販売する可能性もあるだろう。

photophoto ミニノートPCの代表格ともいえるASUS「EeePC 901」モバイルブロードバンド対応モデル。HSPAはHuawei製モジュールを内蔵し、下り最大7.2Mbps、上り最大5.76MbpsのHSPA通信に対応する(左)。各社のHSPA対応PCI Expressモジュールも多く展示。OPTION製「EU850D」はモジュールにSIMスロットを備える。ノートPCの筐体に別途SIMスロット用を設ける必要がないため、PCI Expressスロットがある既存のモデルも“Mobile Broadband”化できる(右)

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