おサイフケータイをチケットにする意味とは――イープラスIC CARD WORLD 2009(2/2 ページ)

» 2009年03月07日 19時15分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]
前のページへ 1|2       

まずはJ-POPアーティストやスポーツチームのファンクラブから

ピットモットに電子チケットを書き込んだ例(IC CARD WORLD 2009のフェリカネットワークスブースで展示)

 電子チケットを導入すれば、ユーザーにとっては「発券の手間がなくなる」ことになり、メリットが分かりやすい。イープラスなどプレイガイドには、ユーザーの利便性を向上し、またチケットの届け方を多様化するというメリットがあると分かる。それでは、公演を主催する事業者にとっては、どのようなメリットがあるのだろうか。

 「主催者側のメリットは、立場によっていろいろです。我々としても、最初からいきなりすべての興業で電子チケットを導入するのは難しいと思っています。まずは(電子チケットの)ニーズがあると言ってくださるパートナーさんからと考えています」

 電子チケットのニーズがあるパートナーとして土岐氏が例に挙げるのは、例えばJ-POPの人気アーティストのファンクラブなどだ。「ファンクラブから購入したチケットを、値段をつり上げてオークション販売する人がたくさんいます。本当に観たい人が観に行けなくなることについて、ファンクラブ(運営者)はとても頭を悩ませているんです。携帯チケットであれば本人しかダウンロードできませんから転売ができない。ユーザーに負担をかけることなく、(転売に対する)抑止力になると思います」

 また中規模なライブハウスのニーズもあるという。「入場者が多いところでは、チケットをもぎるのも大変ですから、“かざして入場”ならオペレーションの負荷を大幅に軽減できます。また渋谷など、中規模なライブハウスが隣接してあるところだと、暗くて手元が見えないところでもぎると、間違ってほかの会場のチケットだった、という事故などがあるんですね。こういった対策にも有効です」

 このほか、スポーツチームのファンクラブもニーズが高いという。「(スポーツチームのファンクラブは)CRMへのニーズが高いんです。また、ユーザーも同じチームの試合を何度も見に行きますから、リピートしてくれるし慣れている。まずこういったパートナーさんから導入するのは非常に現実的」

ピットモットを使った電子チケットシステム

 記者もよくオンラインプレイガイドを利用しているが、チケットを購入するまでは手軽でも、最後はどこかの店舗に出かけて発券しないといけないのが面倒だった。以前ほかの記事にも書いたが(参照記事)、おサイフケータイを本人認証に使うのは、ユーザーにとって手軽な上、主催者側にとっても大勢の入場者をすばやくさばくことができるため非常に有効だ。サービスが始まるのが、1ユーザーとしても楽しみだ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月10日 更新
  1. 「iPhoneの調子が悪いです」の文言、なぜアイホンのFAQに? 実はAppleと深く関係 (2026年02月08日)
  2. 総務省有識者会議が「手のひら返し」な我が国への示唆――日本を国際標準から遅れさせたのは自らの愚策のせい (2026年02月08日)
  3. ソフトバンク、短期解約を繰り返す「ホッピングユーザー」を抑制 その理由は? (2026年02月09日)
  4. 「東京アプリ」で1.1万円分をゲット、お得な交換先はどこ? dポイント10%増量+楽天ペイ抽選が狙い目か (2026年02月05日)
  5. KDDI、楽天モバイルとの「ローミング重複エリア」を順次終了 松田社長が言及 (2026年02月06日)
  6. 楽天モバイル、1000万回線突破も残る「通信品質」の課題 5G SAの早期導入とKDDIローミング再延長が焦点に (2026年02月07日)
  7. Googleが台湾のPixel開発拠点を公開 「10 Pro Fold」ヒンジ開発の裏側、“7年サポート”を支える耐久テスト (2026年02月09日)
  8. 東京アプリ、PayPayがポイント交換先に追加される可能性は? 広報に確認した (2026年02月05日)
  9. 東京アプリ、PayPayとWAON POINTをポイント交換先に追加 交換時期は「決まり次第案内」 (2026年02月09日)
  10. 「小型iPhone SEを復活させて」──手放せない理由SNSで話題 どこが“ちょうどいい”と評価されるのか (2025年11月29日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年