慣れると意外と持ちやすい──HD動画対応の「Mobile Hi-Vision CAM Wooo」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/4 ページ)

» 2009年09月25日 23時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

静止画を撮ってみる

 続いては静止画の画質を見てみよう。前述のとおり、静止画も基本的にムービーオープンスタイルで撮影する。

PhotoPhoto 静止画撮影時の画面(写真=左)。インタフェースが縦位置撮影用しか用意されてないのが残念。画像は横位置で撮影されるのだけれど。静止画撮影時のメニュー(写真=右)。これも縦位置用のみ。ちなみに、壁紙モード時は縦位置で、PCモード時は横位置の画像が撮影される

 まずは人物の作例から。AFはすべて「顔ピタ」を使った顔検出を使っている。

 静止画撮影時ももちろん光学ズームは効くので、30mm相当のワイド(広角)端と90mm相当のテレ(望遠)端を続けてどうぞ。

PhotoPhoto 左がワイド端、右が望遠端(クリックすると実画像を表示)

 テレ端の方は背景にピントが合ってしまっているが、実は角度を変えながら何枚か撮影したものの、どれも後ピンになってしまった(顔を検出しているマークは出ていたのだが)。なのでその中で比較的よいカットをピックアップした。せっかく顔を検出しているのに残念である。ただ、望遠端以外はそういうこと(後ピンになってしまうこと)はなかった。

 続いて約42mm相当の焦点距離で、通常モードと逆光モード。

PhotoPhoto 左が通常モード、右が逆光モード(クリックすると実画像を表示)

 通常の撮影モードではやや色が浅く、ディテール描写が甘いものの、比較的素直な画質で十分実用的。逆光モードにしたところ、全体に暗部が思いきり持ち上がったかなり不自然な写りになってしまったのが残念。ちょっとした逆光なら露出補正をかけた方がよさそうだ。

 ではお馴染みの滑り台とあずまや。

PhotoPhoto すべり台とあずまや(クリックすると実画像を表示)

 滑り台の方はややハイライト部が飛び気味で色も浅めだが、それなりにしっかり撮れている。あずまやは露出オーバー気味。

 このあずまやで、望遠端と動画も撮ってみた。

Photo 望遠端で撮影したあずまや

 望遠側で撮影。広角側に比べると描写がかなり甘い。画質を優先するなら望遠側はあまり使わない方がいいかと思う。

1280×720ピクセルの30fpsで撮影したHD動画生データはこちら。作業の都合上、拡張子が3GPになっていますが、ダウンロード後に3G2に変更してください
(ムービーはこちらからでも参照できます)

 同じ位置で動画で撮影。静止画との画質比べ用。動画だと圧縮率が高くなるため、ちょっと描写は落ちるのはしかたがないところか。

 さらに作例をいくつか。

PhotoPhoto 青空の描写を見てみた(写真=左)。色合いはイマイチ。風景モードにするともうちょっとくっきりする。望遠端で車の一部を(写真=右)。やはりちょっと甘めかな
PhotoPhoto マクロモードでみかんを(写真=左)。ワイド端だとしっかりピントも合っていい感じに撮れる。白熱灯の室内で料理モードで撮影(写真=右)。AFはマクロモード。ホワイトバランスはもうちょっと強く合わせてくれてもよかったかも

 全体に、CMOSセンサーっぽい写り……だが、昨今のCMOSセンサー搭載ケータイは、カメラに力を入れたモデルならもうちょっと鮮やかに安定した絵を見せてくれる。動画がメインであるにしろ、ちょっと残念。

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