“iモード対応”に意義がある、Androidにも負けない――「N-08B」で狙う2台目市場:開発陣に聞く「N-08B」(2/3 ページ)

» 2010年11月02日 23時08分 公開
[田中聡,ITmedia]

「かな入力」の要望も多かった

photo ノートPCのように卓上に置いてタイピングする

―― QWERTYキーボードはどのあたりをこだわったのでしょうか。

中川氏 両手でタイピングでき、クリック感や押下感ができるだけPCに忠実になるようこだわりました。

―― かな入力に対応しているのがすごいですね。

中川氏 N-08Bで想定しているユーザーは30〜35歳のビジネスマンや、ワープロに慣れている人などです。ワープロ世代は45、46歳くらいの方が特に多いですね。最初はローマ字入力だけにしようという話もありましたが、社内外から「かな入力にも何とか対応してほしい」という声があったので、採用しました。

青木氏 [Ctrl]+[A][Z][X][C][V]といったショートカットも用意していますし、発売に合わせて対応いただいたjigtwiでもショートカットキーを利用できます。スマートフォンはパケット定額の上限が高いので、Twitterだけならiモードのパケ・ホーダイ ダブル(上限4410円)で利用できるjigtwiの方がお得です。

ノートPCのノウハウを生かしてボディを設計

photo NECカシオモバイルコミュニケーションズ 第一商品開発本部 マネージャー 渕澤敬氏

―― サイズ感についてはどうでしょう。ケータイとしてはやや大柄のボディになっています。

中川氏 基本的にはカバンに入れて使ってもらうことを想定していますが、「胸ポケットに入れられる」サイズにこだわりました。もう少し小さくしたいという声もありましたが、12.7ミリのキーピッチは譲れなかったですし、数字キーを独立させたかったので、バランスを取りました。

渕澤氏 N-08Bのボディには、NECのノートPCで培った技術も取り入れています。例えばヒンジには通常のケータイよりも開閉の重い、PCと同様の高トルクの部品を使って耐久性も確保しています。N-08Bではディスプレイが大きい分、本体を閉じる際の圧力も大きいので、ヒンジにブラケット(トルクを分散させるための金属の板)を入れ、トルクを面で受ける構造を取っています。

 また、ディスプレイが割れないよう、ディスプレイ部の後ろに金属の額縁を入れて補強しています。ケータイはPCと違って落とすことが多いので、N-08Bもある程度の高さから落としても簡単には壊れないようにしています。また、バッテリーの周りにはプラスチックのハードパックを付け、本体を落としてもバッテリーが外れないよう、バッテリー側にも端子を設けています。

photophoto しっかり装着できるよう、バッテリーにも端子を設けた

―― 御社はPDAの「モバイルギア」や「シグマリオン」も手がけていましたが、ここで培ってきたノウハウもN-08Bに生かされているのでしょうか。

渕澤氏 モバイルギアやシグマリオンの開発に直接携わった者は(N-08Bの開発スタッフには)いませんが、ノウハウはもらっています。サイズ感についてはモバイルギアよりは二回りくらいコンパクトになっていますし、より薄くなっています。ヒンジの作りや液晶の構造、ヒンジへのケーブルの通し方などについては、PCの設計チームからも情報を得ています。

―― 画面が大きいと思わずタッチで操作したくなりますが、タッチパネルには対応していないんですね。

渕澤氏 タッチパネルを搭載するとディスプレイが厚くなるので、サイズを優先して今回は外しました。

photo サイドキーは左で決定、右でサブメニュー呼び出しが可能

―― 決定操作ができるキーが側面にあるのは少し不便ですね。QWERTYキーボードの中にあるとよかったのですが。

渕澤氏 決定キーは、実装スペースの問題でやむを得ず側面に備えました。ニューロポインターと同じものを載せたかったのですが、N-08Bでは(カーソル移動ができる)スティックポインタをQWERTYキー側に搭載しています。決定操作はサイドキー(左)か[Enter]キー、カーソル移動はスティックポインタから行います。

―― ニューロポインターをQWERTYキー側に載せることは難しかったのでしょうか。

渕澤氏 ニューロポインターの方がスティックポインタよりも大きいので、今回は断念しました。

―― GPSやアウトカメラを備えていないのも、サイズを優先した結果でしょうか。

青木氏 そうですね。GPSには対応していませんが、基地局からのデータで位置情報を取得できるので、Googleマップをプリインストールしています。カメラは有効約33万画素のインカメラのみですが、N端末ではおなじみの「瞬撮」を利用できます。

―― なるほど、速攻で自分撮りができるわけですね(笑)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月29日 更新
  1. 20万円超のXperiaを「買い」に変えた3週間 ソニーが「モニタープログラム」を実施した理由 (2026年09月26日)
  2. 「SuicaでJR東海エリアをまたげない」問題、ついに解消か JR東海社長「勉強している」【訂正】 (2026年09月27日)
  3. なぜドコモはahamoの大幅値上げを避けたのか? 段階制で安くなるケースと「アップセル戦略」の狙い (2026年09月26日)
  4. ドコモ値上げの背景は? 副社長が語るahamoの競争力と、「楽天モバイル意識」の本音 (2026年09月25日)
  5. ソフトバンクとLINEヤフーが「Yahoo!スマホ買取」を始めた理由 スマホ高騰時代に目指す「中古の循環」 (2026年09月28日)
  6. ドコモが低容量プラン「ドコモ mini2」発表 6GB/12GBの2段階で月額3278円/4598円 (2026年09月25日)
  7. 高額な「iPhone Duo」を横目にどう選ぶ? Androidフォルダブルスマホをお得に買う方法【2026年9月版】 (2026年09月27日)
  8. “iPhone 18難民”の買い替え先は? 最新「iPhone 18 Pro」と型落ち「17/17e/16」から最適解を考える (2026年09月25日)
  9. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  10. パナの電動アシスト自転車、スマホ連携が可能に バッテリーの盗難防止や残量通知など 12月発売 (2026年09月28日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー