1枚で全国の鉄道に乗れる――IC乗車券10種、2013年春の相互利用へ

» 2010年12月21日 14時54分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 東日本旅客鉄道、北海道旅客鉄道、PASMO協議会、名古屋市交通局、名古屋鉄道、東海旅客鉄道、スルッとKANSAI協議会、西日本旅客鉄道、福岡市交通局、西日本鉄道、九州旅客鉄道の11社は12月20日、それぞれが発行しているICカード乗車券の相互利用の検討を開始したと発表した。2013年春の実現を目指す。

エリア内相互利用から全国共通化へ

 東日本旅客鉄道は「Suica」、北海道旅客鉄道は「Kitaca」、PASMO協議会は「PASMO」、東海旅客鉄道は「TOICA」、スルッとKANSAI協議会は「PiTaPa」、西日本旅客鉄道は「ICOCA」、福岡市交通局は「はやかけん」、西日本鉄道は「nimoca」、九州旅客鉄道は「SUGOCA」というIC乗車券をそれぞれ発行している。また、名古屋市交通局と名古屋鉄道は2011年2月11日より「manaca」を発行予定だ(参照リンク)。

 これらのIC乗車券はすべて、ソニーの非接触IC技術「FeliCa」を利用した交通乗車券。後払い式のPiTaPaを除く9種類はいずれも前払い(チャージ)式で、Suicaとほぼ同じシステムを採用している。

 1枚のIC乗車券で複数の会社の路線に乗ることができれば、利用客の利便性は向上する。これまではエリア内での相互利用(SuicaとPASMO、ICOCAとPiTaPaなど)や、JRグループ内での相互利用(SuicaとICOCA、SuicaとKiTaCaなど)化が進められてきた。今回の11社相互利用が実現すれば、10枚のうちどれか1枚を持っていれば、出張や旅先でも手持ちのICカードが全国どこでも(四国を除く)利用できることになる。

 なお、今回相互利用を目指すのは交通乗車券としての機能のみ。電子マネー機能を持つICカードも多いが、その相互利用化についてはスケジュールは未定だ。また、モバイルSuicaのように携帯電話で電車に乗れるサービスを今後他社でも採用するかどうかについてもスケジュールは決まっていない。

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