KDDIは2月28日、WiMAXに対応したau向けAndroid端末「HTC EVO WiMAX ISW11HT」を発表した。月額525円の追加負担でWiMAXの高速通信が使い放題になる「+WiMAX」のサービスに対応する。3G/WiMAXどちらのネットワークもテザリングができ、最大8台のデバイスを接続できる無線LANルーターにもなる。発売は4月上旬以降。
同モデルは、米Sprintが2010年6月に発売したHTC製Android端末「HTC EVO 4G」がベースになっている。OSはAndroid 2.2で、CPUは1GHz駆動のSnapdragon(QSD8650)を採用する。
スマートフォンとしては大型な約4.3インチ ワイドVGA(480×800ピクセル)液晶ディスプレイで、動画などのコンテンツを迫力ある画面で楽しめる。また、ボディ背面に備えたキックスタンドで、端末をポータブルテレビのように立てて置くこともできる。カメラは有効約800万画素のメインカメラと、有効約130万画素のインカメラを搭載。HDMI出力も備えており、撮影したハイビジョン動画をテレビに映し出せる。
3G/WiMAXの両方で、USB接続によるテザリング、あるいは最大8台のデバイスを無線LANで接続できる「Wi-Fiテザリング」の機能を利用できる。テザリングによる追加料金は発生しない。無線LANはIEEE802.11b/g/nに準拠する。
WiMAXは専用ウィジェットで簡単にオン/オフの切り替えが可能。WiMAX利用時は下り最大40Mbps/上り最大10Mbpsの通信速度に対応する。なお、Wi-Fiの利用時と同様に、3Gへのハンドオーバーはできない。
3Gの通信方式はCDMA 1x EV-DO Rev.A(CDMA 1x WIN)。利用周波数帯は新800MHz帯、2GHz帯の2つで、旧800MHz帯に対応しない。そのため一部のエリアで通信ができない、あるいは通信が不安定になる可能性があるとしている。エリアは順次改善される予定。詳細は3月末に同社Webページで案内する。また、WiMAX対応スマートフォンの3G通信に対しては、2012年1月から、データ通信量が月5Gバイトを超えた場合に限り速度制限が適用される。WiMAXに制限は発生しない。
サービス面では、キャリアメール(@ezweb.ne.jp)が利用できず、Cメールは受信のみの対応となる点に注意が必要だ。また、国際ローミングにも対応しない。将来的なCメール送信やキャリアメールの対応については「準備を進めており、上期のなるべく早い段階で対応できるようにしたい」(KDDI コンシューマ事業本部 サービス・プロダクト企画本部長、増田和彦氏)。
3Gネットワークは通常のスマートフォン向け料金プランで利用でき、WiMAXを利用した月のみ+WiMAX利用料として525円が加算される。「ISフラット」の料金プランでWiMAXを利用した場合、パケット通信量の合計額は5985円(IS NET利用料を含めると6300円)。なお、8月まではキャンペーンとして+WiMAXは無料。同社のWiMAXサービスはUQ WiMAXのMVNOとして提供するもので、サービスエリアはUQ WiMAXに準じる。
機種名 | HTC EVO WiMAX ISW11HT |
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OS | Android 2.2 |
CPU | Qualcomm Snapdragon QSD8650 1GHz |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約67(幅)×122(高さ)×12.8(厚さ)ミリ(最厚部13.8ミリ) |
重さ | 約170グラム |
連続通話時間 | 約290分 |
連続待受時間 | 約340時間 |
充電時間 | 約120分(専用ACアダプター使用時) |
メインカメラ | 有効約800万画素 |
インカメラ | 有効約130万画素 |
外部メモリ | microSDHC(最大32Gバイト) |
ディスプレイ | 約4.3インチワイドVGA(480×800ピクセル)TFT液晶 |
ボディカラー | ブラック |
無線LAN | IEEE802.11b/g/n |
Bluetooth | 2.1+EDR |
外部インタフェース | microUSB |
主なサービス・機能 | Cメール(受信のみ)、Wi-Fiテザリング、USBテザリング、HTC Sense 1.6、Skype au、jibe、+WiMAX、HDMI OUT、FMラジオ |
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