NECカシオモバイルコミュニケーションズの「MEDIAS PP N-01D」(以下、N-01D)は、ドコモ2011年冬春モデルとして発表されたNEXTシリーズの1台。NEXTは先進感や使い応えのあるスペック、ビジネスに役立つ機能、といった特長を持つシリーズだ。N-01Dの場合、大容量バッテリーや「Bluetooth Low Energy」、スーパー有機ELディスプレイ、「おくだけ充電」といった機能や装備が、NEXTシリーズたるゆえんだ。
N-01Dは、同時に発表された「MEDIAS LTE N-04D」に対して地味なモデルとも受け止められるが、大容量バッテリーとおくだけ充電といった実用的なスペックなど、どちらかというとビジネスユース中心の男性受けを狙ったモデル。その象徴が「Black」一色のボディカラーにも現れているといえるだろう。
光の加減で銀色の細かなラメが光る本体は、色名こそBlackとなっているが、実際には濃紺に近いブルーメタリック。夏モデルまでの「薄く、軽く、美しい」というデザインの路線とはまた違ったテイストだ。約4インチのディスプレイを持つ本体は、先ごろソフトバンクモバイルから発表された「MEDIAS CH 101N」にかなり似たケースのデザインとサイズとなっている。同じドコモ冬春モデルのN-04Dをはじめ、この秋に各キャリアから発表された「MEDIAS」シリーズは、共通して丸みを帯びたフォルムが特徴だ。またボディはIPX5/7規格の防塵、防水スペックを持っている。
約4インチのディスプレイは高精彩なスーパー有機ELを採用。周囲の明るさにあまり影響を受けることなく、また、幅広い視野角で高い視認性を実現。また、タッチパネルは指先の細かい操作や、乾燥している肌で触れても反応しやすい「高感度タッチ」に対応。この高感度タッチは、説明員によるとハードウェアとしての性能というよりも、タッチ操作に対する感度の味付けを、敏感にしつつも意図せぬ誤操作を防ぐソフトウェアの処理技術の向上がもたらしたものだという。
N-01Dはその機種名にパワープラスとうたう通り、1700mAhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載している。N-04DやauのIS11N、ソフトバンクモバイルの101Nが搭載している約1200mAhのバッテリーに対して、容量比で約1.4倍となっている。説明員によると容量比では約1.4倍だが、実際の連続待ち受け時間にすると約1.7倍に伸びているという。確かに「MEDIAS WP N-06C」と比べると、連続待ち受け時間では約340時間→590時間(3G)と約1.7倍、連続通話時間でも約250分→約380分で約1.4倍となっている。
またもうひとつ、パワープラスを特徴づける機能のが「おくだけ充電」。2011年夏モデルの「AQUOS PHONE f SH-13C」で初めて搭載された機能で、同梱のワイヤレスチャージャーの上に置くと、電磁誘導で充電されるというもの。誘導コイルはバッテリースペースとカメラ部の間にあり、ここをワイヤレスチャージャーのコイル部に当てると自動的に充電が始まる。どうしても頻繁な充電が必要となってくるビジネスユースにおいてはとても便利な機能と言えるだろう。
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