シャープは11月16日、メディアタブレット“GALAPAGOS”の新モデル「GALAPAGOS(EB-A71GJ)」を発表。2011年12月9日に発売する。
同新モデルの特徴は、7型の小型・軽量タブレットスタイルに「WiMAX」通信機能を内蔵した点にある。2011年8月に発売した、イー・モバイルブランドの「GALAPAGOS(A01SH)」とWiMAXモジュール以外の基本仕様をほぼ共通とし、“販路拡大・拡充”のためのGALAPAGOSバリエーションモデルとして展開する考えだ。
「GALAPAGOS事業は決して撤退しない。さらに進化する」。登壇したシャープ 執行役員通信システム事業本部の大畠昌巳本部長は、機器の投入および電子書籍サービス「GALAPAGOS STORE」の継続はもちろん、事業のさらなる拡大を図ると強調した。
2011年9月、“電子書籍端末”として投入した初代GALAPAGOS 2モデルの販売終了の告知にともない、GALAPAGOS事業そのものも撤退か──との報道・世論に対するシャープとしての姿勢を改めて示すとともに、サービス当初の「電子書籍機能のみとしていた」点、「(Webや一部量販店での注文など)販路がかなり限られた」点を、用途を限らないプレーンなAndroidタブレットとしても快適に扱える仕様で展開すること、今回のWiMAX内蔵版、既存のイー・アクセス版含め、一般家電量販店を含めた広い販路で、かつ幅広くターゲット層を設定して訴求する計画に改めた。
「特にWiMAX内蔵版は、“クラウドサービスをいつでもどこでも使えるようになる”のが大きい。タブレットは今後大きな成長が見込め、競争も激しくなると予測するが、この中でシャープは機器とネットワークサービス、この両面で強みを生かしたい。また、タブレットを“情報の窓”と位置付け、次期モデルでは高精細・低消費電力の次世代液晶パネル“IGZO液晶”の搭載も計画している。2012年もこれを含めた複数のモデルを商品化する予定。」(シャープの大畠本部長)
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