内蔵するWiMAXは、データ転送量制限なしで下り最大40Mbpsの「高速なデータ通信」が行える新世代のデータ通信サービスだ。新世代通信サービスで比較すると「高速であるのは当然。サービスエリアが広く、かつリーズナブルな通信料」である点を特に訴求する。7型GALAPAGOSとの融合で、1台で「タブレット/電子書籍端末、高速通信機能、ポータブルルータ(テザリング)」の各機能を兼ねる利便性・親和性の高さもポイントとする。
「WiMAX内蔵GALAPAGOSは、真のモバイルクラウドサービスが実現する機器だと思う。Wi-Fiモデルだとタブレット本体とポータブルルータの計2台携帯しなければならず、これは少し面倒。WiMAX内蔵GALAPAGOSなら電源オンですぐ高速通信できるのはもちろん、他社3Gデータ通信サービスと違いテザリング機能も通信量の制限なく利用できる、まさに全部入り。最近40Mbpsクラスのサービスが出てきているが、WiMAXは新世代サービスの中で圧倒的にエリアが広いのも大きな強み(東名阪主要都市カバー率99%、全国政令指定都市カバー率95%)。スピード、バリュー、エリア、低コストのすべてで“よい”と思っていただく自信がある」(UQコミュニケーションズの野坂章雄社長)
WiMAXは2011年11月現在、下り最大40Mbps/上り最大10Mbpsでサービスを展開するが、2011年12月に上り速度を最大15.4Mbpsに高める。今回のGALAPAGOS(EB-A71GJ)は、発売当初こそ上り最大10Mbpsとするが内蔵ハードウェア(WiMAXモジュール)は対応。今後の端末側ソフトウェアアップデートで「上り最大15.4Mbps」をサポートするという。WiMAXモジュールは住友電工ネットワークス製を採用する。
GALAPAGOSシリーズの主力サービスに位置付ける「GALAPAGOS STORE」は、eBookコンテンツ数約2万冊で開始した2010年12月以来、同社/他社含むスマートフォンへの対応、.bookフォーマットへの対応などを経て2011年11月時点で、書籍約3万冊、コミック約9000冊、雑誌約1800冊、新聞8紙の計4万冊まで拡充させ、順調をアピール。今後、EPUBなどその他のフォーマットにも柔軟に対応させていく考えも示した。
「今後、あらゆる機器がネットにつながる環境になる。電子書籍やエンターテインメント系コンテンツにとどまらず、広告、カタログ、教育、健康管理など、生活に役立つ幅広いジャンルの新サービスにも力を入れる。詳細は追って2011年内に開始・発表したい。コンテンツサービス部門の強化とともに、タブレット機器も含めて今後も拡大・拡充していく」(シャープの大畠本部長)
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