スタートアップ企業やベンチャー企業と一緒に、これからのスマートフォン向け新サービスを開発――。NTTドコモがベンチャー企業との連携強化に向けた取り組みをスタートさせる。
2012年度中に起業支援プログラムとして「ドコモ・イノベーションビレッジ」を開始。コーポレートベンチャーファンドの「ドコモ・イノベーションファンド」の設立も予定している。
ドコモ・イノベーションビレッジは、ハードウェアとソフトウェアの両面から起業家を支援するプログラム。同社の審査を経て選ばれたチームには作業用の共同スペースや開発環境が用意され、ドコモのサービス開発担当者や有識者から経営面、開発面などのアドバイスを受けながらサービスの感性を目指す。1プログラムあたりの選出チーム数は4〜5チーム、期間は3〜4カ月を予定している。
ドコモ・イノベーションファンドは、ドコモ・イノベーションビレッジの支援対象となったスタートアップ企業や、有望なサービスや技術を持つベンチャー企業に出資するファンド。出資を通じてサービスの価値を高めるための支援を行い、有望なサービスや技術についてはドコモで活用するという。ファンドの運用金額は100億円規模で、運用期間は10年間を予定している。
同様の取り組みについては、KDDIがインキュベーションプログラムとして「KDDI ∞ Lab」を実施しており、2012年10月時点で3期目のプログラムが始まっている。
KDDI ∞ Labは、プログラム進行中の3カ月間は、他キャリアからの出資や提携を禁じているものの、それ以降は基本的には“どのOS向けに開発し、どの通信キャリア向けに提供してもかまわない”というオープンな姿勢が注目されている。NTTドコモのプログラムは、まだ詳細を詰めている最中で、条件については検討中としている。
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