米GoogleのChrome/Apps担当上級副社長、サンダル・ピチャイ氏は5月30日(現地時間)、米AllThingsD主催のカンファレンス「D11」での対談の中で、台湾HTCのAndroidスマートフォン「HTC One」のNexusモデルを6月26日に発売すると語った。
HTC Oneは、HTCが2月に発表した同社のフラッグシップスマートフォン。4.7インチのフルHDディスプレイ搭載のアルミユニボディが特徴のハイエンド端末だ。日本では「HTC J One HTL22」として、KDDIが6月1日に発売する計画だ。
ピチャイ氏は対談中にポケットからHTC Oneを取り出してみせ、Google PlayでNexusモデルのHTC Oneを599ドルで発売すると語った。ストレージサイズや販売地域などの詳細は明らかにしなかった。
Nexusモデルとは、端末メーカーが独自に搭載するスキンなどを排除した、“素のAndroid(stock Android)”を搭載する端末で、Googleが各国のGoogle Playで販売している。同社は先のGoogle I/Oで、韓国Samsung Electronicsの「GALAXY S4」のNexusモデルを発売すると発表したばかりだ。スマートフォンとしては他に、韓国LG Electronics製の「Nexus 4」も販売している。
Googleは、2010年1月にHTC製の初代Nexus端末「Nexus One」を発表して以来、素の状態の、最先端のAndroid環境を体験してもらうことを目的に、一連のNexusモデルをAndroid Market、のちのGoogle Playで提供してきた。最新Nexus 4までは、メーカーがNexus専用端末を提供してきたが、今後はGALAXY S4やHTC Oneのように、既存の製品から独自スキンなどを抜いたものをNexusモデルとして販売していくのかもしれない。
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