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» 2014年09月09日 18時15分 公開

すべては今夜明らかに:「iPhone 6」は9月19日に発売? 「iWatch」は本当に出る?――Appleイベントの見どころ (2/3)

[ITmedia]

ついに大画面化に踏み切った「iPhone 6」は2サイズで展開?

 徹底した秘密主義で知られるAppleだが、残念ながら、昨今は製造を委託しているパートナー企業経由でiPhoneのボディデザインやスペックの情報が漏れ伝わることも増えてきた。海を隔てた製造工場の工員らによるパーツや設計データの流出まで、Appleの目は行き届かなくなっている。

 今回も夏頃からiPhone 6を標ぼうする中国製のモックアップが多数出回っており、9月5日からドイツ・ベルリンで開催中の「IFA 2014」にもiPhone 6対応を掲げるケースが当たり前のように大量展示されている状況だ。iPhone 5やiPhone 5sの発表前にもかなり正確な情報が流出していたことを振り返ると、かなり確度は高いと言える。

 iPhone 6と言われる次期iPhoneは、4.7型と5.5型の2サイズ展開になるという説が有力だ。初期のiPhoneは画面サイズが3.5型だったが、2012年のiPhone 5で縦長の4型に大画面化しており、これまでよりハイペースで大胆な変更を加えることになる。2サイズ展開とすることで、Androidスマートフォンの大型化トレンドに対抗しつつ、画面サイズが同じiPhone 5s/5cの現行世代に比べて、ユーザーに明確な選択肢を提示できるだろう。

 ITmediaでも4.7型と5.5型のモックアップを入手したが、4型のiPhone 5s/5cと見比べると、数値以上に画面サイズの大きさが感じられ、これまでとの違いが一目瞭然だ。それだけで今回のモデルチェンジは多くの注目を集めるに違いない。ボディが曲線的なフォルムに変わっていることも薄さを際立たせている。

左から現行のiPhone 5s(4型)、4.7型のiPhone 6モックアップ、5.5型のiPhone 6モックアップ。画面と本体サイズの違いは一目瞭然だ
上から現行のiPhone 5s(4型)、4.7型のiPhone 6モックアップ、5.5型のiPhone 6モックアップ。横から見ると、大型化しながら、曲線的なフォルムになり、薄く仕上がっているのが分かる

 液晶ディスプレイで注視すべきは、大画面化とともに解像度がどうなるかだ。現行のiPhone 5s/5cは4型で1136×640ピクセルの解像度を確保しており、画素密度は326ppi(pixels per inch:1インチあたりのピクセル数)に至る。

 次期iPhoneでも解像度を据え置いた場合、画面サイズが大きいことから、画素密度は4.7型で約277ppi、5.5型で約237ppiに下がってしまう。特に5.5型は視聴距離が近いスマートフォンにおいて、Retinaディスプレイと呼ぶには、少々粗い画素密度だ。したがって、一気にフルHD(1920×1080ピクセル)級か、あるいはWQHD(2560×1440ピクセル)級に解像度を上げてくることも考えられる(iPhoneならではの変則的な解像度になるのではないか)。

 しかし、大画面で高解像度のディスプレイは消費電力の増大を招き、バッテリー駆動時間を短くすることにも通じるため、バッテリーライフにこだわりがあるAppleが極端な高解像度化に走るだろうかという疑問も拭えない。

 うわさになっている高硬度のサファイヤガラスを採用するのか(5.5型のハイエンドモデルのみ採用との説もある)も含め、画面サイズと解像度、バッテリー駆動時間、そして薄さと軽さのバランスをどう仕上げてくるのかは発表会の大きな見どころだ。

 機能面では、近距離無線通信技術のNFCを今度こそ搭載することに期待がかかっている。2012年9月にリリースされたiOS 6では、2次元バーコードによるクーポンや搭乗券、各種チケットが管理できるアプリ「Passbook」を提供し、2013年9月のiPhone 5s発表前にはNFCの搭載が予想されていたが、結局は採用されなかった。

 NFC搭載の真偽については、SonnyDicksonが流出した次期iPhoneの基板にNFCのチップが搭載されていたことを写真付きで報道している点、BloombergがAppleと大手クレジット会社がモバイル決済サービスで提携したと報道している点など、現実味のある情報も出てきており、モバイル決済がより手軽になる新機能が提供されるかもしれない。

 基本スペックについては、プロセッサがiPhone 5sのA7から「A8」へ進化し、iPadと同じようにストレージの最大容量が64Gバイトから128Gバイトに倍増するのではないかとの見方もある。

 もちろん、OSはWWDC 2014で発表された「iOS 8」を搭載する。iCloudをオンラインストレージとして使えるiCloud Drive、録音した音声を送信できるメッセージ、フィットネスアプリと連係する健康(Health)アプリ、検索性を高めた写真アプリ、サードパーティの文字入力システム解禁など、新機能は多岐に渡る。ジャストシステムがiOS 8向けATOKの開発を表明するなど、使い慣れた日本語入力システムをiPhoneで使えるようになる日は近い。

iOSの新機能「iCloud Drive」では、iCloudをオンラインストレージとして使える

 そして気になるのが発売時期だろう。2011年10月4日発表(現地時間)のiPhone 4s以降、日本では発表から約10日後の金曜日に発売されるのがお決まりのパターンだ。iPhoneは通信キャリアの販売準備などと足並みをそろえる必要があり、発表と同時に発売とはならないのが普通なので、次期iPhoneの発売日はやはり9月19日の金曜日に決まるのではないだろうか。

 ただし、液晶ディスプレイ設計変更に伴う製造の遅れから発売日が10月にずれ込むという予測も海外メディアに散見される。特に画面サイズの大きな5.5型は4.7型より後に量産体制に入っており、5.5型モデルのみ遅れる(あるいは出荷が絞られる)のではないか、との見方も少なくない。これは、IFA 2014に展示されている自称iPhone 6用ケースの多くが4.7型モデルのもので、5.5型モデルのものが少ない状況とも一致している。

 なお、アップルストア銀座では早くも新製品に期待して行列ができている状況だ。行列しているAppleファンは、いつも通りの発売をとりわけ強く願っているに違いない(といっても10日後だが……)。

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