初めてのiPhone!「オプション解約」に大いにとまどう彼女はiPhoneを使いこなせない(1/3 ページ)

» 2015年12月01日 06時00分 公開
[中山順司ITmedia]

 超ITオンチな妻に最新iPhoneを渡して、奮闘する様をつぶさに観察する企画「彼女はiPhoneを使いこなせない」。購入を決意した前回に続き、ついに妻のガラケーをiPhone 6sに機種変更する日がきた。

 近所の量販店におもむき、あっさり希望端末のiPhone 6sは見つかったのだが、じつは店頭に行くまでにはけっこうな日にちが掛かってしまった。なんとなく、「5sの自分より、妻が先に最新端末を所有できる」のが悔しかったからだ。それを妻に言うと笑われるので、黙っておいたんだけど。

 1人で行かせるのは不安しかないので、僕も付き添った。店頭の端末を手に取るや、「ディスプレイが超キレイじゃない? うわっ、でも思ったより大きいな〜。握るの大変だし、片手操作は無理っていうか、小さいiPadみたいだねぇ」とテンションが高い。いや、それ、iPhone 6s Plusだから。大きいヤツだから。

ギガギガって何回言うのよ

 6sが目的だったので店員さんとの話もスムーズ。「ご希望の端末容量は? 何GBのモデルにしましょう?」の問いに妻は「……はい?」と困惑の表情を見せたので、代わりに「64(GB)でお願いします」と伝え、在庫を確認してもらうことに。「ねぇ、64ってなんなの? なにかの暗号?」という言葉は取りあえず無視する。あとはプラン等の契約内容の詰めである。機種選択までは順調だったのだが、ここからが長かった

 まず難しいのが料金プラン。通話料を抑えてネット利用を重視したモノ、その逆のモノ、そもそもネット利用を少なく見積もったエコノミーなモノ等選択肢が多すぎて、妻1人では何も決められない。

 「ひと月で何GBくらい使われますかねぇ?」と聞かれても、初スマホだから分からないし、3GB、5GB、7GBからどれか1つ選べといわれても、何をしたらどれくらいのパケットを消費するかも妻はさっぱりイメージできないのだ。

店員との果てしないやりとり


妻

 あのぉ、写真付きのメールを1通送ると、何GBくらい消費するんでしょうか?


店員

店員 えっ!? いえ、写真1枚ではそれほど消費はしないと思いますが……。


妻

 えーと、だから、あの、その、つまり、私はどうしたら!?


店員

店員 お客さま……。


 という終わりの見えないやりとりを見ていると気が遠くなってきたので、「取りあえず5GBで十分かな。僕も5GBだけど使い切れずに翌月に回すくらいだし。家の外で動画サイトを見まくるなんてことをしなければ、全然問題ない」と助け舟を出し、なんとか5GBに着地。放っておいたら確実に日が暮れていたと思う。

 後で聞いてみると、端末容量の「GB」と通信量の「GB」を混同して、妻はチンプンカンプンだったそうな。確かに同じ単位だし、紛らわしいという意見はもっともだ。

 「5GBが多すぎるようでしたら、1〜2カ月後に使用料を確認して3GBに落とすこともできますよ」という説明はごもっともなのだが、妻が1人でそれをできるとも思えない。惑星間の距離を光年という言葉で小学生に説明するようなものだと感じた。

「オプションは自分で解約してね」……なんで?

 プランが決まってからも、オプション加入の有無、テザリングをオンにするかしないか、等の幾つもの判断を求められる。一難去ってまた一難。店員さんに「これはどうしますか?」と尋ねられるたび、妻は不安な表情でこっちを見てくるので、僕は横でかかりっきりにならざるをえなかった。

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