カシオ計算機が1月6日(現地時間では1月5日)、かねてCESで発表すると予告していた独自のスマートウォッチを披露しました。「WSD-F10」と名付けられたこのスマートウォッチは、OSにAndroid Wearを採用。オレンジ/グリーン/ブラック/レッドの4色のカラーバリエーションで登場します。日本では3月下旬に発売。価格は7万円(税別)です。北米では4月に発売予定で、価格は500ドル前後になる見込み。
2015年5月に、カシオ計算機が社長交代会見で明らかにした、「時計メーカーならではのスマートウオッチ」は、単にAndroid Wearを採用してスマートフォンと連携するだけのスマートウォッチではなく、独自のアプリやデジタルカメラとの連携機能も備えた、見た目もユニークなモデルでした。
プレスカンファレンスで明らかにされたスペックとしては、50メートルの防水性能や、米MIL規格(米軍が調達する機器に求める仕様の総称。デジタル機器では主に耐環境性試験)に準拠する耐久性を持つ点、ジャイロ、加速度計、気圧・高度計などの各種センサーを搭載する点などが特徴です。グローブなどをはめていても滑りにくく操作しやすい大きなボタンを備えるのもポイントです。
ディスプレイはカラー液晶とモノクロ液晶を2枚重ねた構造になっており、必要なときだけカラー表示をすることで、バッテリーの持ちを改善しているとのこと。また先に発売されたアウトドアカメラ「Outdoor Recorder EX-FR100」との連携機能があり、遠隔でシャッターを切ったりできる点はユニークな機能と言えます。
バッテリー駆動時間は通常使用で約1日以上、時計のみ(タイムピースモード)にすると約1カ月以上動作するとのこと。AndroidとiOSで利用できます。
代表取締役社長の樫尾和宏氏が、先の会見で「現在さまざまな会社がやっているリスト端末のコンセプトとはだいぶ違う、時計メーカーらしいリスト端末を出す」と発言していましたが、強固な耐久性が特徴の「G-SHOCK」や、トレッキングギア「PRO TREK」などのエッセンスを盛り込んだスマートウォッチと言えそうです。
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