カシオ計算機は5日(米国時間)、ラスベガスで開催中のCES 2016でプレスカンファレンスを開催し、5気圧防水やMIL-STD試験をクリアする耐久性を備えたアウトドア向けのスマートウォッチ「WSD-F10」を発表した。
OSにAndroid Wearを搭載し、日の出日の入や呼吸タイミングなどアウトドアに適した情報を表示できるほか、登山用アプリの「YAMAP」や雨雲レーダーアプリの「MYRADER」、さらにランニング向けの「runkeeper」といった、Android Wearアプリと連携できる。
製品のコンセプトは、スタンドアローンで使えながらも、スマートフォンと連携して使い方が広がるというもの。カシオがこれまで手掛けてきた腕時計の技術と、スマートフォンのようなエレクトロニクス技術を融合することで、デジタルならではの表現を目指すという。
本体の特長として、カラーとモノクロの液晶を重ねた2層液晶を搭載している点だ。必要な時だけカラーで表示することで、バッテリー性能の向上を図っている。モノクロ表示のみとなる「タイムピースモード」を選択すれば、バッテリー寿命を1カ月以上に伸ばせるという。本体にはグローブをはめたままでも操作しやすいように、物理ボタンを搭載している。ボタンには好みのアプリをワンタッチで起動できるように設定することも可能だ。
バッテリーは通常使用で1日、ボディ素材は樹脂を採用し、製造は日本で行う。カラーバリエーションは4色だ。
本体にはGPSや心拍センサーを内蔵していないが、前者はスマートフォンと連携することでカバーするという。後者は「市場に出回っているスマートウォッチはいざ心拍を計ろうとするとうまくいかなかったり、バッテリーの問題が存在する。技術的問題を解決してから搭載したい」と担当者はコメントしている。
国内でのメーカー希望小売価格は7万円(税別)で、発売は3月下旬を予定する。
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