「画像加工がうまい」はステータス 10代女子“加工職人”の正体女子高生に聞いてみた(1/2 ページ)

» 2016年03月15日 06時00分 公開
[柊そらITmedia]

 若者の間では何がはやっているんだろう?――社会人になると流行に疎くなり、学生との接点もほとんどなくなっていきます。

 ですが、ガラケーの時代から文化や流行を作り出してきたのは若者たち、もっと言うと10代の女の子たちです。

 そんな彼女たちは今何に夢中になっているのか。今はやっているスマホアプリやSNSの紹介から、10代ならではの独特な使い方まで、若者のリアルを伝える連載をスタートします。

連載:JK文化の最前線

最近の若者は、SNSやスマホをどう使うのか? そんな大人たちの疑問に答える連載。10代の女の子を中心とした若者文化の最前線を紹介します。著者の柊そらは、女子高生や女子大生を中心とした若者文化に精通する。


 第1回目となる今回のテーマは「スマホアプリを使った画像加工の今」。10代の女の子にとって画像の加工はもはや呼吸することと同じくらい当たり前に行うことですが、その中でもセンスの光る子は大勢のファンがつくなど人気者になっていきます。

 実際に人気加工職人の女の子に話を聞いてきたので、彼女が加工したかわいい写真と共に紹介していきます。

「画像加工がうまい」はステータス

 皆さんは、PCの壁紙を何にしていますか? 自分の子供、愛犬、好きなアイドル、初期設定のまま……など、そこにはセンスと性格が表れます。

 同じようにスマホの壁紙にこだわっている人もいると思いますが、わざわざ自分で画像を加工することはないですよね?

 ところが、10代の女の子たちにとっては、画像加工は当たり前。好きな芸能人やキャラクター、お気に入りの写真などに文字やスタンプを入れ、世界に1つだけの画像作りをしながらセンスを競い合っているのです。

スマホ待受1スマホ待受2 とある女子高生のスマホロック画面(左)。ホーム画面は好きな芸能人を加工した画像(右)

 スマホアプリで何でも加工しちゃう彼女たちには、PhotoshopやIllustratorなんて必要ないかも……?

 ただ、アプリで簡単に文字の挿入やコラージュができるからって、誰でも上手にできるわけではないのが悲しいところ。筆者も実際やりましたが、全然うまくできません。

 たとえ同じアプリを使っても、キラリと光るセンスある画像を作れる人は一握り。画像加工がうまいことは、走るのが速い、絵を描くのがうまい、歌がうまいなどと並ぶ10代のステータスの1つとなっているのです。

加工 画像加工にもセンスが表れる

Twitterで定番化してきた「プレゼント企画」

 自分にはできない画像加工をする人は、10代にとって憧れの的! センスのある加工をする人はTwitterやInstagramなどで人気に火が付き、次第に「加工職人」のような存在になっていきます。

 彼女たちは、Twitterでフォロワーが増えると、抽選で画像加工を実施する「プレゼント企画」を行います。抽選方法は、フォロー&リツイート、リプライなど人によってさまざまです。

プレゼント1プレゼント2 加工職人が抽選で、画像を加工する企画を実施する

 プレゼント企画は画像の加工のみならず、イラストやグッズ作成などいろんなジャンルで行われており、10代の間ではすでに定番化しつつあります。お金のかからないネットオークションみたいな感覚でしょうか……。

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