KDDIとUQが下り最大370Mbps対応の「W03」を発表、ただし“月間7GB”の制限あり5分で知る最近のモバイルデータ通信事情(1/2 ページ)

» 2016年06月20日 15時05分 公開
[島田純ITmedia]

WiMAX 2+とau 4G LTEのCAで下り最大370Mbpsに対応 「W03」発売

 UQコミュニケーションズのWiMAX 2+とKDDI(au)の4G LTEのキャリアアグリゲーション(CA)により、通信速度が下り最大370MbpsになるモバイルWi-Fiルーター「Speed Wi-Fi NEXT W03」が登場した。KDDIでは6月4日に発売され、UQも7月1日に販売を開始する。

下り最大370Mbpsに対応する「W03」 下り最大370Mbpsに対応する「W03」

 従来、UQが販売するモバイルWi-Fiルーターの通信速度は下り最大220Mbpsとなっていたため、下り最大370Mbps対応となるW03では従来機種と比較して下り通信速度が約70%高速化されることになる。しかし、下り最大370Mbpsの通信はWiMAX 2+の特徴である「容量無制限」の対象外となるため、この点については注意が必要だ。

 W03で下り最大370Mbpsが有効となるのは、auのLTEも利用する「ハイスピードプラスエリアモード」のみで、このモードで通信量が月間7GBを超過すると、翌月まで通信速度が128kbpsに制限されてしまう制限がかかる。このため、下り最大370Mbpsのサービスを通信容量を気にせずに使えるというわけではない。

下り370Mbpsはハイスピードプラスエリアモード時のみ有効 下り最大370Mbpsはハイスピードプラスエリアモード設定時のみ有効

 もちろん、WiMAX 2+およびWiMAXを利用する「ハイスピードモード」(W03はWiMAX非対応のためWiMAX 2+のみ)でも、従来通り「直近3日間3GB」を超えた場合に緩やかな速度制限の対象となる。

 またハイスピードモード設定時の通信速度はW01/W02などの従来機種と同じく最大220Mpbsのため、W03でこのモードを選択すると、下り最大370Mbpsやau 4G LTEのCAによる下り最大225Mbpsのスピードを生かすことができない。

 WiMAX 2+サービスを開始した2013年10月時点にさかのぼってみると、WiMAX 2+は下り最大110Mbps、LTEは下り最大75Mbpsでサービスを提供していた。ハイスピードプラスエリアモードはその名の通り、下り最大110Mbpsのハイスピードながらエリア面では手薄な面があるWiMAX 2+に加え、エリアカバーの面で優れるau 4G LTEの“エリア”で通信ができるようになる。という位置付けだったはずだ。

 だがW03はエリアだけでなく、通信速度を高速化する目的でもau 4G LTEを利用する。端末が持つ最大速度を利用するには、ハイスピードプラスエリアモードを選択する必要があり、そうすると既に紹介したように月間7GBまでで速度制限の対象となる上、オプション料金として1005円(税別)の料金が発生。料金面でもユーザーの負担が大きくなってしまう。

ハイスピードプラスエリアモード設定時の注意ダイアログ ハイスピードプラスエリアモード設定時の注意ダイアログ

 W03は従来モデルのW01やW02とほぼ同じサイズでありながら、通信速度の高速化だけでなく、NFC搭載によってAndroidスマートフォンやタブレットなどとの「かざして接続」にも対応した。バッテリー容量も拡大して連続通信時間も従来比で延長するなど、ハードウェア面での完成度はかなり高い。

 しかしながら、「下り最大370Mbpsを容量気にせずに使える」というサービスでないのは、単純に1ユーザーとしては残念に思うところ。技術的な制限や、サービス設計上の問題などを含んだ結果であることは想像できるが、直近3日間で3GBを超えた場合に速度制限を行うという範囲内で、月間容量を気にせず下り最大370Mbpsのサービスを使えるように願いたい。

UQに追従、Y!mobileも長期利用者割引を提供へ

 5月末に、UQが契約から2年間を満了した長期利用者を対象とした割引を7月に提供することを発表した。

 これに追従する形でソフトバンクのY!mobileも、同様の長期契約者向け割引を発表した。対象となる料金プランは「Pocket WiFiプラン2」「Pocket WiFiプランSS」または「Pocket WiFiプラン2 ライト」「Pocket WiFiプラン L」で、契約から3年間経過後も毎月の料金から500円(税別)を割引し、契約更新後も月額料金が値上がりすることがなくなる。

Y!mobileユーザーにも長期利用者向け割引を提供 Y!mobileユーザーにも長期利用者向け割引を提供

 UQとほぼ同一の割引だが、UQの契約期間が2年間が基本となっているのに対して、Y!mobileのWi-Fiルーターは3年契約が基本となっているため、割引に関しても「最初の3年契約が満了後」から適用となる。また、割引が適用開始されるのは10月以降で、UQの長期利用者向け割引と比べて3カ月遅くなっている。

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