現行のiPadで最もバッテリー駆動時間が長いモデルは?:横並びで徹底比較(2/2 ページ)

» 2019年04月18日 12時00分 公開
[山口真弘,ITmedia]
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第5世代iPad miniも十分なバッテリー駆動時間を確保

 もう1つ、本製品と同時にリリースされた、iPad miniの新型(第5世代)はどうだろうか。本製品と並べて改めて実験してみた結果が以下の通りで、第5世代iPad miniが14時間57分であるのに比べて、本製品は17時間3分となる。ここでもやはり、第3世代iPad Airのロングライフが目立つ結果となった。

機種名 バッテリー切れまでの時間
iPad Air(第3世代) 17時間03分
iPad mini(第5世代) 14時間57分
iPad Air 第3世代iPad Air(上)と第5世代iPad mini(下)
iPad Pro 第5世代iPad miniのバッテリースペック

 最も、比較対象である第5世代iPad miniも、今回の実験ではわずかに15時間を切っているとはいえ、前述の第6世代iPad(15時間12分)や11型iPad Pro(15時間03分)と、実質的に同等とみられる。つまり第3世代iPad Airがあまりに長時間動作しすぎるから目立たないだけで、単体としては十分すぎるほど優秀である。

 薄型で軽量ボディー故に、外見からはあまり長時間動くようには見えない第5世代iPad miniだが、この結果から見ると決してそんなことはない。これならば、iPad mini 4以前の従来モデルを長年使ってきて、バッテリーの減りが早くなって困っているユーザーにとっても、買い替えにあたって背中を押してくれるはずだ。

今回の検証で明らかになったこと

 今回行ったテストは、動画のストリーミング再生という負荷がかかる作業を行った時に、バッテリーがどの程度持つのかを見るのが目的だ。動画の内容やネットワークの帯域などによって、結果はかなり左右されがちなわけだが、複数の製品を同時に比較したことによって、概ね確実に言えることが2点ある。

 1つは、今回の第3世代iPad Airが、他の9〜11型iPadの中で、突出してバッテリーの持ちがよいということだ。比較に使った第6世代iPadと11型iPad Proが新品ではなく、バッテリーの多少の劣化は差し引く必要はあるが、それでも2時間近い開きがあるとなれば、新品状態で比較しても、頭一つ抜けていると見るのが自然だろう。

 このiPad Airは、今回のモデルチェンジでいわば復活を遂げたラインアップであり、新規に端末を購入しようとするユーザーからすると、エントリーモデルとどちらを選ぶか悩みがちだ。しかしこのようにバッテリー駆動時間に明確な差があるならば、製品の選び方も変わってきそうだ。

 もう1つ確実に言えるのは、全モデルに共通するバッテリー駆動時間「最大10時間」という公称値は、かなり控えめに見積もった値だということだ。元々iPadに限らず、こうしたデバイスが企画される際は、まず製品としてのおおまかな目標値を定め、その値に近づくようにハードやソフトウェアをチューニングしていくことが多い。

 おそらくiPadにおいては、その基準が「10時間」であり、それをクリアさえしていれば、実際にそれより持つ場合があっても、あまり正確な値を表示することにこだわっていないのだろう。特にバッテリー駆動時間ともなると、外部要因で値が大幅に変化する訳で、なおさらだ。

 結果として、今回のテストのように通常利用よりも負荷のかかる作業を行っても、公称値よりもはるかに長い結果が出て驚くという事態が起こるわけだ。実際には、明るさの自動調整をオンにするなどによってバッテリー駆動時間は今回の結果よりかなり短くなるのだが、無理のない設定でこれだけ長時間の駆動を実現できるのは、iPadというシリーズの大きな利点と言えそうだ。

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