価格が上昇傾向にあるスマートフォン。とりわけ、ハイエンド機種では税別価格が10万円を超えるものも珍しくなくなりました。
高価なスマホを、少しでも長くキレイに使うために欠かせないのがスマホケース。中でも透明な素材でできている「クリアケース」は、本体のデザインや色味を楽しめる点でおすすめです。
この記事では、「iPhone XS」「iPhone X」向けのクリアケースを選ぶ上で重要なポイントと、おすすめのクリアケースをご紹介します。
若干大げさな感もありますが、クリアケースは使われている素材がほぼ全てを決めます。
スマホケースに用いられる素材はいろいろありますが、その名の通り透明なクリアケースでは「ポリカーボネート」「シリコン」「TPU(熱可塑性ポリウレタン)」を用いることが多いです。
当然、それぞれの素材には長所と短所があります。
ポリカーボネート素材のケースは安価で頑丈であることがメリット。透明度も高めなので、「安くてしっかり守ってくれるケースがほしい!」「ボディーデザイン(カラー)を楽しみたい!」という人にはピッタリです。
一方で、硬いことは大きなデメリットでもあります。「ケースは頻繁に付け替えたい!」という人には不向きなのです。ムリに外そうとすると力が加わった部分が白くなる「白化」という現象が起こることもあります。何かにこすれて傷が付いてしまうこともあります。
白化したり傷が付いたりしても保護性能には問題ないのですが、一定以上の力が加わると細くなっている部分(スイッチ、ボタン回りなど)が割れてしまう恐れもあります。薬品(特にアルカリ性のもの)や熱に弱いことも注意です。
シリコン素材のケースは柔らかくて傷付きにくいことがメリット。ポリカーボネートと比べると、本体の保護性能も高めです。「ケースを気分によって付け替えたい!」「落としてもへこまないケースがほしい!」「本体の保護性能を優先したい!」という人にお勧めできます。
一方で、ポリカーボネートケースと比べるとどうしても分厚くて重いことがデメリットです。厚い分、透明度が低くなり本体の熱がこもりやすくなる傾向もあります。またホコリが付着しやすいので小まめな掃除が必要です。また長期間使っているとケースが伸びてしまうという点も要注意ポイントです。
TPUはシリコンケースのメリットを引き継ぎつつ、より薄くなっていることが大きなメリット。薄い分、透明度も高めです。「ケースは頻繁に付け替えたい!」「ケースの透明度は高い方がいい!」という人にお勧めです。
一方で、先の2種類の素材と比べるとケースが高価であることはデメリット。通常時こそ変形しにくい素材ですが、クルマのダッシュボードなど高温になりやすい場所に置いておくと、変形しやすいことも欠点です。
紫外線や薬品などの影響を受けて変色しやすいことにも注意が必要です。一度変色すると、落とせないと考えた方が良いです。クリアケースは特に変色が分かりやすいので注意が必要です。
「ハイブリッドケース」は、その名の通り複数の素材を組み合わせたケース。背面にはポリカーボネート、側面にはシリコンまたはTPUを用いることが多いです。
そのメリットは何と言っても素材の機能面における短所を補い合っていること。とりわけ、着脱のしやすさと変形のしづらさは特筆すべきものがあります。
ただし、それぞれの部位では使われている部材のデメリットがどうしても出てしまいます。ここは仕方のない面です。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.