スマートフォンをモバイルWi-Fiルーター代わりに利用できる「テザリング」機能を活用すれば、PCなどを外出先でもインターネットに接続しやすい。月に数十GB以上通信できる大容量プランのユーザーなら、容量を(ほとんど)気にせず利用できるので、特に重宝するだろう。
このテザリングは、契約する料金プランによっては有料オプション扱いになる場合がある。今回は3キャリアの分離プラン(新料金プラン)を中心に、2019年8月時点のテザリング料金について確認した。価格は全て税別。
NTTドコモが提供する「ギガホ」「ギガライト」では、テザリングは無料で利用できる。かつて大容量プラン(ウルトラパック)に対し、テザリングオプションとして1000円を設定していたが、これが廃止された。利用にあたってオプションの追加申し込みは必要ない。
特にギガホでは、毎月最大30GBまで速度制限なしで利用できるためテザリングとの相性はよい。なおギガホでは、テザリングに対する速度制限は特に設けていない。
auが提供する「テザリングオプション」は、「新auピタットプラン」「auピタットプラン」「auフラットプラン」「auデータMAXプラン」に関しては、無料で利用できる。ただしオプション自体が廃止されたわけではなく、利用時には申し込みが必要だ。なお、一部の旧プランに関しては、テザリングは月額500円の有料扱いとなっている。
注意点としては、容量無制限の「auデータMAXプラン」では、テザリングに対して別途通信量の上限が設けられていることが挙げられる。具体的には、「テザリング」「データシェア」「世界データ定額」の合計で利用できる通信量が月20GBとなる。
これを超過した場合、通常の通信速度が下がることはないが、「テザリング」「データシェア」「世界データ定額」利用時の通信速度は最大128kbpsに制限される。海外渡航予定のある月などには、うっかりテザリングをしすぎないように注意する必要があるだろう。なお、通信速度制限は翌月1日に解除される。
ソフトバンクの「テザリングオプション」は、「ウルトラギガモンスター+」と「ミニモンスター」については月額500円の有料オプション扱いとなっている。また、テザリングに関する速度制限は特に実施していない。
一部旧プランでは、無料でテザリングを提供しているが、そのほとんどは新規申し込みが終了している。
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