縦折りスマホ「Galaxy Z Flip6」「motorola razr 50/50s」徹底比較 実機レビューで分かった“違い”(1/4 ページ)

» 2024年11月12日 12時00分 公開
[石井徹,ITmedia]
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 2024年秋、「Galaxy Z Flip6」と「motorola razr 50/50s」という2つの折りたたみスマホが登場した。今回はGalaxy Z Flip6とmotorola razr 50sを使い比べて分かった違いを紹介する。

Galaxy Z Flip6とmotorola razr 50s Galaxy Z Flip6(左)とmotorola razr 50s(右)

 Galaxy Z Flip6は、高性能とファッション性の両立を目指した縦折り型スマホだ。プロセッサにSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyを搭載し、ハイエンドスマートフォンと遜色ない処理能力を実現しつつ、折りたたみによるコンパクト化を図っている。ターゲット層は、最新技術に敏感で高性能を求めるユーザーと、スマートフォンをファッションアイテムとして捉えるユーザーの2つに分かれる。カスタマイズ可能なケースや多彩なカラーバリエーションを用意して、スマホで個性を表現するアイテムとして打ち出している。

 一方、motorola razr 50/50sは、「そろそろ"フツー"に飽きてきた?」というキャッチコピーで、折りたたみスマートフォンの斬新だが普通に使えるスマホだとアピールする。モトローラは、この製品で折りたたみスマホを特別なガジェットから日常的に使えるデバイスへと進化させようとしている。MediaTek製プロセッサの採用でより手に取りやすい価格にしたのも、そのコンセプトによるものだろう。

販売キャリアと価格

 Galaxy Z Flip6はNTTドコモとau(KDDI、沖縄セルラー)から販売されている。一方、motorola razr 50sはソフトバンクが独占で販売している。

 両機種ともSIMフリー版が用意されている。Galaxy Z Flip6はサムスン電子の直販で購入可能だ。motorola razr 50は直販とMVNO経由での販売がある。

 価格は、Galaxy Z Flip6のSIMフリー版(256GB)が15万9700円(税込み、以下同)から。motorola razr 50のSIMフリー版は13万5800円だ。razr 50sのソフトバンク版は一括で11万5200円だが、最初の1年は月額3円という特殊な割賦方式が取られており、購入補助プログラムを利用すると実質的にさらに安く利用できる。

どちらのヒンジもピタッと閉じ、折り目が目立たない設計

 Galaxy Z Flip6は従来機種と同様に、角ばった形状のデザインになっている。外装のアーマーアルミニウムは素材を強化し、耐久性が向上している。カラーバリエーションはミント、ブルー、シルバーシャドウ、イエローの4色で、Samsung Storeではさらにブラックとホワイトの2つの限定色も選べる6色展開となっている。後述するがGalaxy Z Flipシリーズではケースを使って個性的にスマホを彩れる仕掛けがある。

Galaxy Z Flip6とmotorola razr 50s Galaxy Z Flip6はキャリア向けに4色を展開。直販でさらに2色を展開する

 一方、motorola razr 50/50sは人工皮革を採用し、柔らかく握りやすい質感を実現している。同時に汚れや色あせにも強い特性を持っている。PANTONEとコラボして、ビーチサンド、コアラグレー、スプリッツオレンジの3つのカラーを展開している。ヴィーガンレザーとも呼ばれる人工皮革の手触りは滑らかで、丸っこいデザインもあいまってすべすべと手になじむ。ケースなしで使いたいと思わせる仕上がりだ。なお、SIMフリー版のmotorola razr 50は標準でケースが付属する。

Galaxy Z Flip6とmotorola razr 50s motorola razr 50/50sはPANTONEコラボの3色展開。差し色はエネルギッシュなスプリッツオレンジだ

 ヒンジ構造では、Galaxy Z Flip6は最新のフレックスヒンジ技術を採用している。このヒンジは、涙型の隙間ができる構造だが、デバイスを完全に閉じた際のディスプレイ間の隙間をほぼなくしている。内部構造は対照的なデュアルレール構造により、外部からの衝撃を均等に分散させる設計だ。

 motorola razr 50/50sも涙型のヒンジを採用しており、こちらも折り目や隙間を最小限に抑えている。今回は設計を簡素化したことで防塵(じん)性を向上させた他、片手で簡単に開閉できるよう設計されている。

Galaxy Z Flip6とmotorola razr 50s 横幅はほぼ同じ。ディスプレイを広げると、motorola razr 50s(左)の方が少し縦長なことが分かる
Galaxy Z Flip6とmotorola razr 50s motorola razr 50s(左)の方がやや丸みを帯びている。防水等級はどちらもIPX8対応。Galaxy Z Flip6のみIP4Xの防塵もサポートする
Galaxy Z Flip6とmotorola razr 50s どちらもピッタリと閉じる

 実機で比較してみても、どちらのヒンジもピタリと閉じて、隙間が抑えられていることが分かる。開閉角度はGalaxy Z Flip6は0度から180度まで無段階で展開する。motorola razr 50/50sも広い角度で開くが、ごく浅い角度で固定しようとすると、保持できずに開ききってしまう。

Galaxy Z Flip6とmotorola razr 50s Galaxy Z Flip6はごく浅い角度でも固定できる

 ディスプレイの「折り目」に関しては、両機種とも改善を図っている。正面から見た場合、Galaxy Z Flip6とmotorola razr 50/50sはどちらも折り目がほとんど目立たない。しかし、斜めから見た際には若干の差異が見られる。Galaxy Z Flip6は光の反射を抑えられているのに対して、motorola razr 50/50sは光沢がやや目立つ印象だ。

Galaxy Z Flip6とmotorola razr 50s 正面から見るとどちらも折り目はほとんど気にならない。斜めから見るとGalaxy Z Flip6(右)の方が反射を抑えられている印象だ

 両機種とも、ディスプレイの保護にはカバーガラスと追加の保護フィルムを採用している。この保護フィルムは製品の耐久性を高める役割を果たしているため、ユーザーが自ら剥がすことは推奨されていない。実際、このフィルムを剥がすと製品保証の対象外となる可能性があるので、取り扱いには注意が必要だ。

 防水性能については、motorola razr 50/50sが防水対応となったことで、両機種ともにIPX8相当の仕様でそろった。

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