「iPhone 16e」の予約が2月21日22時にスタートすることに合わせ、販売元のキャリアが価格を発表した。今回はAppleに加え、4キャリア6サービスで同時に発売される。これまでとの違いは、Y!mobileとUQ mobileも同時に発売すること。発売時に7つの販路で扱うiPhoneは16eが初めて。ここではApple Storeとキャリアの一括価格、キャリアの購入プログラムを適用して端末を1〜2年で返却した際の実質負担額をまとめる。
一括価格が最も安いのがApple Storeだ。キャリアモデルが高いのは、購入プログラムや最大4万4000円の割引が前提になっているから。
全モデルで唯一10万円を切っているが、Appleが扱う128GBの9万9800円だ。256GBの11万4800円、512GBの14万4800円もこの中では最安となっている。
キャリアモデルだけで比較すると、いずれも最安はソフトバンクとY!mobileで、128GBが11万16円、256GBが12万6432円、512GBが15万8544円となる。実はこの金額は21日の予約開始直後に改定したもので、それまでは楽天モバイルかau/UQ mobileがキャリアでは一括最安だった。
【2025年2月27日18時55分更新】ドコモは2月25日にiPhone 16e(128GB)の価格を11万2750円から10万9780円に改定。これにより、4キャリアの中では最安となった。
【2025年2月28日15時20分更新】楽天モバイルは2月28日にiPhone 16eの価格を改定。全容量で6000円値下げし、128GBが10万4800円、256GBが12万500円、512GBが15万3800円になり、4キャリアで最安になった。
今回、auとソフトバンクについては、サブブランドのUQ mobileとY!mobileを同時に扱う。一括価格はメインブランドとサブブランドで同額だが、割引施策が異なる(詳細は実質負担額のパートで後述)。
iPhone 16eの一括価格4キャリアとも、新規契約、MNP、機種変更それぞれで異なる割引施策を実施しており、MNPが最も手厚い割引やポイント還元を受けられる。ここでは、最安価格となるMNPのケースで実質負担額を比較する。
ドコモは「いつでもカエドキプログラム」、auとUQ mobileは「スマホトクするプログラム」、ソフトバンク「新トクするサポート(スタンダード)」、Y!mobileは「新トクするサポート(A)」を適用して2年後に返却した場合の残価を引いている。
特に攻めているのがauとソフトバンクだ。auはMNPだとau Online Shop お得割として3万8500円が割り引かれ、これに残価を加えて引くと、128GBは47円、256GBは6600円、512GBは1万9400円になる。UQ mobileは、UQ mobile オンラインショップ おトク割をauよりも1万円ほど抑えているが、MNPでトクトクプラン/コミコミプラン+と増量オプションIIに加入すると、128GBが1万1047円、256GBが1万7600円、512GBが3万400円になる。MNPならauかUQ mobileが狙い目といえる。
ソフトバンクは20日の価格発表当初、ソフトバンクは実質2万4960円から、Y!mobileは実質3万6720円からだったが、予約が始まった21日22時頃、急きょ価格変更を発表。auとUQ mobileに対抗するためだと思われるが、ソフトバンクは実質価格を容量順に24円、6600円、1万9440円に改定し、128GBでは最安、256GBと512GBではauと並んで最安タイに躍り出た。ただ、ソフトバンクは購入プログラムや金額を頻繁に変更するので、この価格がどこまで続くかは不透明だ。
Y!mobileも、全ての容量でUQ mobileよりも実質負担額がわずかに下回るよう価格を改定した。
ドコモも128GBについては、MNPだと4万2900円が割り引かれ、2年間の実質負担額は1210円と安い。また、ドコモは1年後に返却すると、より安価になり、128GBは660円で運用できる。短期での利用を考えている人は狙い目だ。ただし256GBと512GBは1〜2年後返却いずれも割高になっている。
一方、楽天モバイルはMNPでポイント還元を適用しても実質3万4392円からで、4キャリアの中では割高になっている。今後、何らかの対抗措置を打ってくるかもしれない。
【2025年2月28日15時20分更新】楽天モバイルは2月28日に一括価格を改定したことで、2年後返却の実質負担額も若干だが安くなった。128GBは上述の実質3万4392円から3万1392円に下がった。
Apple自身はキャリアが提供しているような購入プログラムは実施していないが、端末の下取りは行っている。下取りは中古事業者も行っており、Appleや中古事業者の下取り金額を購入金額から差し引けば、キャリアと同等の実質負担額を算出できる。
auのiPhone 16e(MNP)を例に考えると、免除される金額から最大割引額の4万4000円を引くと、2年後の買い取り金額(残価率)は定価の6割ほどになる。Apple Storeで購入したiPhone 16eを、2年後に定価の6割で買い取ってもらったと想定すると、想定実質負担額は128GBが3万9920円、256GBが4万5920円、512GBが5万7920円になる。もちろん、買い取り価格は需要と供給のバランスで変動し、中古業者の施策にも左右されるので、状況次第ではさらに安くなる可能性も十分あり得る。
ドコモオンラインショップの「iPhone 16e」は11万2750円スタート いつでもカエドキプログラムでMNPだと「1年間実質660円」「2年間実質1210円」運用も可能
ソフトバンクが「iPhone 16e」の価格を改定 MNPなら2年で実質24円から
auとUQ mobileの「iPhone 16e」は11万2800円から スマホトクするプログラムを使うと最安条件で「2年間47円」
楽天モバイルの「iPhone 16e」は一括11万800円から 2年間で実質3万円台半ばから
「iPhone 16e」は何が変わった? 「iPhone SE(第3世代)」とスペックを比較するCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.