日々、実感する物価高。帝国データバンクの調査によると、2025年の年間値上げ予定品目数は合計8867品目で、2025年も引き続き値上げラッシュが続く。このように長期化する物価高を節約だけで乗り切るのは厳しい。そこで物価高対策として楽天が提案しているのが“寄せ活”だ。
“寄せ活”とは、日常生活に必要な利用サービスを特定の経済圏に寄せてポイントを「貯める」「使う」「増やす」のサイクルを効率よく回し、お得な特典を受けやすくすること。そのために見直したいのが、スマホキャリアとクレジットカードだ。
楽天では、楽天グループのサービスを使うほど、楽天市場の買い物でもらえる楽天ポイントの倍率がアップする「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」を実施している。4月1日からは新たにフリマアプリの楽天ラクマも加わり、各対象サービスの条件を達成することで、ポイントが最大18倍になる。
中でも倍率が高いのが楽天モバイル。「Rakuten最強プラン」を契約することで、ポイントが+4倍になる(要エントリー)。また、楽天市場の買い物を楽天カードで支払うことでポインが+2倍になり、合計するとポイントが+6倍に。通常のポイントと合わせるとポイント還元率が7%にアップする。
例えば、楽天市場で2万円(税別)の買い物をした場合、通常なら200ポイントのところ、楽天モバイル契約者が楽天カードで決済することで1200ポイントが追加され、合計1400ポイントが得られる。楽天市場でよく買い物をする人なら活用しない手はない。
そもそも楽天モバイルのRakuten最強プラン自体が、データを使った分だけ支払うお得な料金プラン。3GBまで月額1078円(税込み、以下同)、20GBまで月額2178円、データ無制限で月額3278円とリーズナブルな料金設定になっている。家族割の「最強家族プログラム」を利用すれば、離れて住む家族など、最大20回線まで毎月110円が割引になる。
2025年2月に契約数が850万回線を突破。同社のアンケート調査によると、約8割が契約当初より通信品質がよくなっていると実感し、約9割が楽天モバイルに乗り換えてよかったと回答するなど、ユーザーからの評価も高い。
また、2025年3月4日には、楽天モバイルとネット回線のセット割「最強おうちプログラム」をスタート。楽天モバイル契約者が「Rakuten Turbo」または「楽天ひかり」に初めて申し込む場合、毎月1000ポイントがずっともらえる。加えて前述のSPUがさらに+2倍になるので(要エントリー)、楽天市場で買い物したときにさらに効率的にポイントがためられる。
楽天カードには年会費永年無料のものから、年会費2200円の「楽天ゴールドカード」、年会費1万1000円の「楽天プレミアムカード」、年会費3万3000円の「楽天ブラックカード」などさまざまなランクがあるが、そのランクを問わず、楽天市場で決済することでポイントが+2倍になる。
2025年3月1日から適用開始となった「楽天カードプレミアムプログラム」では、楽天カードの利用代金を楽天銀行から引き落としすることで普通預金金利が最大年0.28%になり、楽天損保の保険料を楽天カードで支払うことで、最大3.0%のポイントが得られる。
この他、カードランクによって楽天市場で得られるポイントが+4倍になり、楽天証券の投信積立を楽天カードで行うことでも最大2.0%のポイントが得られるなど、楽天グループサービスを楽天カードで決済することで効率的にポイントがたまる。
たまった楽天ポイントは1ポイント=1円相当として、楽天市場や楽天トラベルなどの他、コード決済の「楽天ペイ」を使ってコンビニやスーパー、ドラッグストア、飲食店など、約930万カ所の街の加盟店でも利用できる。
すぐに使わないポイントは、楽天証券で「楽天ポイント運用」するのもいい。100ポイントから運用でき、楽天証券で購入できる投資信託の基準価額に連動して日々増減するので、実際の資産運用を疑似体験できる。ポイントは1ポイント単位で引き出せるので、値上がりしたタイミングで引き出せばポイントを増やすことができる。この他、「ポイント楽天株」や「楽天ポイントビットコイン」でもポイントが増やせるチャンスがある。
もっと手軽に増やしたい人なら、「楽天ポイント利息」がおすすめ。「楽天ポイントクラブ」アプリの「貯めトクモード」をオンにしておけば、たまった通常ポイントが自動でポイント利息の対象となり、年0.108%の利息が付く。1ポイント単位でいつでも追加や引き出しができるので、ポイントを都度使わない人なら、この「貯めトクモード」をうまく活用したい。
このようにできる範囲で利用するサービスを1つのポイント経済圏に寄せることで、ポイントを効率的にためて、使って、増やすことができる。寄せ活によって、日々の暮らしに多少のゆとりが生まれるのではないだろうか。生活スタイルに合わせて、自分ができる寄せ活について考えてみよう。
「楽天ペイ」と「楽天カード」、どちらで支払う方がお得? 還元率の違いをチェック
「楽天カード」は何が違い、どれがお得? プロパーカード4種類を比較してみた
「楽天カードプレミアムプログラム」開始 楽天銀行の普通預金金利や楽天損保の還元ポイントがアップ
新「楽天SPU」のお得度を検証 楽天モバイルを月額0円で利用するには?
「楽天キャッシュ」のメリットとは? 「楽天Edy」「楽天ポイント」との違いを読み解くCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.