リアクションで全てのLINE絵文字を使えるようにした背景には、ユーザーから「表情がカジュアルすぎて送れない時がある」「仕事で使える表現が欲しい」「好きなキャラクターを使いたい」「6種類では物足りない」「自分でリアクションを作りたい」「気持ちにピッタリな表情がない」といった、表情のバリエーションに対する要望が多く寄せられていたことにあるという。
リアクションで使えるようになったLINE絵文字は、キャラクターやテーマごとに絵文字がセットになったパッケージ総数が24万3169種類に上る(5月21日時点)。そのうちクリエイター絵文字が24万2365種類、IPなどの公式絵文字が804種類だという。
LINEスタンプが使い放題になるサブスクリプションサービス「LINEスタンプ プレミアム」の上位プランでは絵文字も使い放題になる他、LINE内の「スタンプショップ」では、毎週火曜日にLINE公式アカウントを友だち追加すると無料ダウンロードできる「LINEスポンサード絵文字」も配布する。
LINEはスタンプの存在感が強いが、今後はLINE絵文字についてもクリエイター支援などによってコンテンツ強化が図られそうだ。
28日ごろから先行してリアクションによる絵文字の表示方法が変わっていることがSNSで話題になっていた。従来は複数の絵文字がリアクションで送られると、絵文字同士が少し重ねて表示される仕様だったが、今回の新機能に合わせて間隔を空けて表示されるようになった。
LINEヤフーの材木駿平氏(エンターテインメントカンパニー トーク事業統括本部 リアクション機能 プロジェクトマネージャー)によれば、「送られた絵文字の表情がより分かりやすくなるように」というユーザー向けの理由と、絵文字が重なることでIPの名誉が毀損(きそん)されることを回避するIP向けの理由があるという。
同社はリアクション機能のコンセプトである「シンプルな操作性による手軽さ」や「非通知や小さなUIによるさりげなさ」に「絵文字のバリエーション追加による豊かさ」を加えることで、新たな価値を付加するとしている。
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