検証に使ったのは、iPhone 16だ。乾電池バッテリーには、DAISOで購入した単三形乾電池(アルカリ電池)を入れることにした。なお、「eneloop」(パナソニック製)や「IMPULSE」(東芝製)といった充電式電池は「絶対に使用しないでください」とメーカーサイトに表記されているので使わないようにしよう。
iPhone 16のバッテリー残量が20%のところから始めて、どれほどの時間で、どれだけ補充できるだろうか。
iPhone 16を操作したい気持ちをじっと我慢し、時々充電されているかどうかを確認しつつ、充電されていないようであればケーブルの抜き差しや乾電池バッテリーの充電のオン・オフを繰り返したが、全く充電できなくなるまで約2時間かかり、最終的なiPhone 16のバッテリー残量は23%となった。つまり、3%増えただけである。
午後9時47分(約2時間後)には、乾電池バッテリーの充電ランプが点灯するもののケーブルの抜き差しや本体のスイッチでオン・オフ操作をしないと充電しなくなってしまった。こちらの写真は、充電オンにしてiPhone 16が充電している瞬間を捉えたものだ実をいうと、既に午後7時51分には23%に達していた。その後、さらに1%増えたが、時間の経過とともに最終的には充電されないまま乾電池の電力が消費されてしまったようだ。
充電中にワット数を確認しようと電流チェッカーを使ったところ、電流が不足していたからか、テスターには何も表示されなかった。また、乾電池バッテリーの充電中ライトが点灯していても、テスターの電源はオンにならず、iPhone 16への充電も行われなかった。
Appleデバイスでは、いろいろな制約がありそうだと思い、Galaxy S25につなげることにした。すると1、2分の間は辛うじて充電を行っていた。「Battery Ampere Meter」で状況をチェックすると、最大540mA程度で電気が流れていた。
0.5A(500mA)といえば、モバイルバッテリーが登場したばかりの頃の電流(1A)より低い。思い返せば、USB 2.0での電流が0.5A(5V/0.5A、2.5W)だった。フィーチャーフォン時代には問題なかったかもしれないが、スマートフォンではちょっと厳しい。しかも、最近では急速充電できるタイプのものが主流になっているので、なおのこと低電流では充電しにくいだろう。
ワイヤレスイヤフォンなど、バッテリー容量の少ないガジェットなどの充電は賄えるかもしれないが、緊急時のスマホ充電には力不足だ。他の手段を検討した方がいいだろう。
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