ワイヤレス全盛期に「有線イヤフォン」が再注目される理由(1/2 ページ)

» 2026年06月30日 08時00分 公開
[鈴木朋子,ITmedia]

 かつて「音楽を聴く」と言えば、デジタルオーディオプレーヤーと有線イヤフォンでした。やがてスマートフォンがその役割を担うようになり、それに伴ってワイヤレスイヤフォンも定着しました。ところが、最近は若者があらためて有線イヤフォンに注目しています。

 その注目ぶりが表れたのが、SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者向けマーケティング機関・SHIBUYA109 lab.の「トレンド予測2025」です。同社は若者の消費やカルチャーをリサーチしており、翌年に流行しそうなものを予測して毎年発表しています。

 2024年末に公表された2025年版では、around20(15〜24歳)の女性469人へのリサーチをもとに各分野のトレンドが選ばれ、そのファッション・コスメ部門に「有線イヤフォン」が入っていました。

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photo 「トレンド予測2025」のファッション・コスメ部門に「有線イヤフォン」がランクイン(出典:SHIBUYA109 lab.)

 ここで興味深いのは、有線イヤフォンが「音楽を聴く道具」としてではなく、ファッションアイテムとして取り上げられている点です。

 ワイヤレスイヤフォンが主流の若い世代にとって、有線イヤフォンは懐かしい印象を与えるアイテムです。ネクタイのように首に巻いて垂らすなど、特に古着系のファッションに取り入れる使い方が広がっているといいます。

 有線イヤフォンに似せたデザインのネックレスといった商品まで登場しており、実際に商品を見てみましたが、有線イヤフォンそのもののデザインでした。

 また、ファッションブランドも有線イヤフォンを発売しています。「ディーゼル(DIESEL)」から登場した「WIRED EARBUDS」(ワイヤードイヤフォン)は、ゴツいチェーンのようなディテールで、ファッションアイテムとしてかなり目を引くデザインになっています。ノイズキャンセリングにも対応しているとのことです。

photo DIESELの有線イヤフォン「WIRED EARBUDS」

 ここ数年、若者は「レトロ」や「エモさ」、また西暦2000年前後に流行したファッション「Y2K」に興味を抱いています。有線イヤフォンもその流れとして注目されているようです。

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