2025年、「Galaxy Z Fold7」や「Galaxy Z Flip7」の取り扱いを始めたソフトバンクは、まだ取り扱いの歴史が浅いこともあり、「Fold系の2機種はチャレンジに近いと思っている」(モバイル事業推進本部 執行役員本部長 郷司雅通氏)という。手探りの面も多く、「これがどう数字に出てくるのかは、今年が勝負」(同)だという。その上で、販売開始直後からアクセルを踏んでいく方針だ。
「Fold系のモデルは比較的販売の動きが発売日に結構寄るので、初動が大事。スタートダッシュを図る意味で、MNPは頑張ろうと思っている」(同)
ソフトバンクがMNP獲得に注力するのは、Galaxy Zシリーズが他社からの獲得に強いという事情がある。郷司氏は、「FlipやFoldなどのモデルは、通常のキャンディーバータイプのスマホに比べて、MNPで倍ぐらい取れている」と明かす。
2025年から取り扱いを再開したGalaxyの販売を急速に伸ばしている背景には、ソフトバンクショップでGalaxyに特化したGalaxy Ambassadorがある。郷司氏によると、「一般スタッフの2.5倍から3倍の販売力がある」といい、2026年には「今まで1000人だったのを、500人増やして1500人体制にした」。
こうしたアンバサダーは、ドコモも強化している。同社のプロダクトマーケティング本部 プロダクトクリエーション部長兼プロダクト戦略部長の大井達郎氏は、「端末だけで差別化をする時代は終わったかなと思う」としつつ、トータルサポートの重要性を語る。それを支えているのが、Galaxy Ambassadorだという。
「弊社のアンバサダーは、本当にGalaxyが好きな人になっていただいている。その方々が1500人いる。そういった方々がしっかりGalaxyのよさをお伝えするのが、1つの差別化になるのではないか」
もう1つ、ドコモが強いのは、Galaxyの修理体制だ。ドコモショップの一部では、Galaxyの即日修理に対応。Galaxy Zシリーズは、メインディスプレイのフィルムの貼り替えなども行っている。開閉で経年劣化が進みやすいフォルダブルスマホでは、こうしたサポートがいかに充実しているかも重要になる。大井氏も「即日修理はお客さまの満足度が高い」と話す。
6月には、外部パートナーにあたるドコモ提携修理取次店での即日修理を開始しており、計14店舗を一気に拡大した。大井氏は、「恐らく、即日修理ができる拠点数という意味では、キャリアの中で一番なのではないかと思っている」と自信をのぞかせる。
一方で、KDDIは「直営の新宿店で独自修理できるが、スマホ修理工房で修理できる体制を広げ、20店舗を用意している」(佐々木氏)と拠点を拡大。2025年にGalaxy Zシリーズの販売を始めたばかりのソフトバンクも、iCrackedでの修理を広げ、「何とか年内には30(店舗)ぐらいまで増やしたい」(郷司氏)としている。
ソフトバンクは、「ショップとiCrackedをUberでつないで、修理をしている」(同)といい、Galaxy Zシリーズもその対象だ。横並びで扱うようになったからこそ、単なる価格だけでなく、販売スタッフや修理体制といったサポート力での競争が進んでいることがうかがえた。
(取材協力:サムスン電子ジャパン)
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