Apple初の折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」の発売に伴い、App Storeでは二重のディスプレイ構造や開閉の姿勢(ポーズ)に対応したアプリに対して「Made for iPhone Duo」バッジが表示されるようになっています。大画面のインナーディスプレイや、画面を2分割してアプリを並べる「Split View」などの特長を生かし、日常のさまざまなシーンで活用できる最適化アプリ、そして非対応のアプリを紹介します。
折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」向けのアプリ
- Microsoft Word / Outlook:二つの画面を活用するSplit View機能により、Wordでは文書作成画面のすぐ隣に編集用ツールを配置したり、Outlookではメール本文を読みながら受信トレイ一覧を同時に確認したりできるなど、PCと同等の作業効率を実現します。
- Zoom:インナーディスプレイを開くことで、共有された資料やプレゼン画面と、他の参加者の映像一覧を同じ画面内に並べて表示し、スムーズなオンライン会議が行えます。
- Slack:ワークスペース全体のチャンネル一覧ややりとり、タスクの自動化操作を一画面に収め、素早く情報にアクセスできます。
- Fantastical:カレンダーの予定やToDoリスト、メニューを一括表示し、1日のスケジュールをひと目で把握しやすく設計されています。
- その他:手帳感覚で使える「FirstSeed手帳」やタスク管理の「Things 3」、手書きメモアプリの「Noteshelf 3」、経済情報を追える「日本経済新聞 電子版」なども大画面に対応しています。
複数人が参加しているZoomのミーティングにおいて参加者の表情を確認できる画面
Slackはチャンネル一覧やその中にいる人とのやりとりが広大な画面で確認できるようになっている
- Lyft:拡大されたルートマップを表示しながら、そのすぐ隣で乗車オプションの料金や条件を同時に比較検討できます。
- 天気・気象ツール:ゲリラ豪雨などをリアルタイムで察知できる「アメミル」や「Weather 360」といった雨雲レーダーアプリも、広い画面で天候の変化を確認できます。
- アメリカン航空:搭乗券の表示や座席の指定、ターミナル内のマップなど、旅先で素早く確認したい情報を指の届きやすいレイアウトでまとめられます。
- ユナイテッド航空:画面右側に操作メニューを集約し、フライト予約や予約内容の管理ツールへ手軽にアプローチできます。
- 旅のサポートアプリ:旅のしおり作成や費用管理ができる「Tripsy」をはじめ、飛行機の窓からの眺望をガイドする「Raylie」、フライト追跡の「Flighty」なども快適に利用可能です。
- NYT Cooking:端末を折って立てるフレックスモードにしてキッチンのカウンターに置くと、大きな写真や動画とともに詳細な調理手順やタイマーを表示でき、ハンズフリーで料理を進められます。
- LTK:インフルエンサーの動画コンテンツを視聴しながら、その動画内で使用・紹介されているアイテムを同じ画面で閲覧・購入できます。
- Detail:デバイス上で直接AIモデルを動かす構造を採用し、広いインナーディスプレイで動画と文字起こしテキストを左右に並べながら素早く編集が行えます。
- Instagram:タイムライン上の投稿やストーリーズを一度に多く見られるほか、「Instagram Edits」では動画・タイムライン・編集ツールを同一画面上に広げてクリエイティブな作業が可能です。
- VLLO:クリエイター向けに、タイムライン上の編集コントロールや動画素材を一画面に豊富に配置して操作できます。
- その他:世界中のサーフィン動画をまとめ・検索できる「NobodySurf」なども最適化されています。
- Netflix:カバーディスプレイで短尺動画(Clips)を探しながら、本体を開くことでインナーディスプレイの大画面横表示へと途切れることなく動画再生を移行できます。上半分を動画、下半分をそのコントロール画面に割り当てられます。
- Amazon Prime Video:フレックスモードで立てて視聴する際、画面の上半分で映像を再生しつつ、下半分にキャスト情報や関連コンテンツを表示する「X-Ray」機能を利用できます。
- Paramount+:拡大されたキャンバスで、直感的な再生操作や番組・ライブチャンネルの検索・閲覧がスムーズに行えます。
- MLB:端末を立てた状態で、上部スクリーンで試合のライブ配信を楽しみながら、折りたたんだ下部スクリーンでリアルタイムのスコアやスタッツを同時にチェックできます。
Netflixアプリでは上側に画面、下側にコントロールパネルを表示できる。Amazon Prime Videoも分割表示に対応している
一方で、現状ではiPhone Duoの大画面に最適化しきれていないアプリも数多く存在し、ソフトウェア面の課題として残っています。特に日常生活で頻繁に使われる日本の定番アプリ(LINEやPayPay、TVer、ポケモンGOなど)は未対応なものが多く、インナーディスプレイで起動すると画面中央に従来サイズのUIが表示され、左右に大きな黒い余白が生じます。拡大表示機能で画面いっぱいに広げることは可能ですが、単に表示が引き伸ばされるだけで一度に得られる情報量が増えるわけではないため、大画面のポテンシャルを生かしきれないもどかしさを感じる場面もあります。
→「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く
現在「Made for iPhone Duo」バッジを獲得しているのは海外発のグローバルアプリが中心であり、独自のデザインや厳しい安全性検証を必要とする国内アプリの対応が出そろうには、まだしばらく時間がかかる見通しです。
ただし、Appleは2027年4月以降にApp Storeへ申請・更新される全アプリに対してiPhone Duo用スクリーンショットの登録や新SDKでのビルドを義務付ける方針を示しています。この節目に向けて開発側での対応が進むと予想されるため、ユーザーにとっては日常的に使うアプリの最適化状況を確認しながら辛抱強くアップデートを待つことになりそうです。
本記事で紹介している情報は、2026年10月24日12時30分時点のものです。今後、アプリのアップデートによりiPhone Duoへの最適化が進む可能性があります。
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