開閉のギミック、2画面UIはどう?――写真と動画で解説する「Kyocera Echo」:ワイヤレスジャパン2011(1/2 ページ)
閉じたら普通のフルタッチ型Android、開くとデュアルディスプレイ付きAndroid――そんなガジェット好きの心をくすぐるギミックが特徴の「Kyocera Echo」。ワイヤレスジャパンで同モデルに触れる機会を得たので、詳細をリポートしよう。
ワイヤレスジャパン2011の京セラブースでは、Kyocera Communicationsが米国で投入したAndroidスマートフォン「Kyocera Echo(以下、Echo)」が展示されており、多くの来場者から注目を集めていた。EchoはSprintから4月17日に発売され、価格は2年契約時で199.99ドル。
OSはAndroid 2.2を搭載。通信方式はCDMA2000 1x EV-DO Rev.A(800MHz、1900MHz)をサポートしており、下り最大3.1Mbps/上り最大1.8Mbpsの通信が可能。無線LAN(IEEE802.11b/g)とBluetooth 2.1(+EDR)に加え、最大5端末と無線LAN接続できるテザリングも利用できる。チップセットは1GHzのSnapdragon(QSD8650)を採用。720pの動画撮影も可能な500万画素カメラを備えている。説明員によると、Echoは日本の京セラで開発され(製造はマレーシア)、米国では営業とマーケティングを行っているという。
スライドさせて全開してくっつける
とりあえず触ってみたい――そう思わせるのが、3.5インチのワイドVGA液晶を2つ利用できる“デュアルディスプレイ”だろう。「ピボットヒンジ」と呼ばれる独自の機構を採用したディスプレイは、上筐体の左側をグッと押しながらスライドさせると開く。全開してから2つのディスプレイ(上筐体と下筐体)をガチャンとつなげるとロックされ、4.7インチ(3.5インチ×2)ディスプレイ付き端末へと変身する。結合したディスプレイは水平になるので、画面の切れ目はあるが、2画面をまたいでも違和感なくタッチ操作ができる。本体を閉じるときは、2つのディスプレイを引っ張ってロックを外し、上筐体が元に戻るよう重ねればいい。
ディスプレイは角度を付けて起こしたまま机の上などに置けるので、動画や写真を見るときなどに重宝する。後述するが、ソフトウェアキーボードを下のディスプレイに表示させれば、ノートPCのように端末を置いて文字を入力することもできそうだ。
Echoは、本体を閉じた状態で1画面を使う「シングル・スクリーン・モード」、2枚のディスプレイで2つのアプリを操作する「サイマル・タスクモード」、1つのアプリを2画面で利用する「機能アシストモード」、2画面をつなげて4.7インチ画面で利用する「タブレット・モード」という4つのスタイルで利用できる。
シングル・スクリーン・モード時は、上筐体の1画面を使って操作し、ホーム画面とメニュー画面は横表示にも対応している。2つのディスプレイが重なっているので“やや分厚いフルタッチ端末”という印象だ。ボディサイズ/重さは56.5(幅)×115(高さ)×17.2(厚さ)ミリ/約193グラムで、一般的なフルタッチ型のAndroid端末よりもやや厚くて重い。
ディスプレイの右側にはそれぞれホーム、MENU、クリア操作が可能なセンサーキーが3つ用意されており、画面をタップした方のキーが点灯して利用可能になる。シングル・スクリーン・モード時は、ディスプレイ下部にセンサーキーが点灯する。中央がホームではなくMENUキーになっているのはやや独特な印象だ。microSDスロットは、Android端末では珍しく側面にあり、バッテリーカバーを開けなくても着脱できる。
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