荻窪圭のデジカメレビュープラス

祝30周年 リコー「GR」の軌跡をたどる 初代「GR1」から新機種「GR IVx」まで(2/4 ページ)

デジカメの初代機は95年に登場

 リコーはデジタルカメラにもいち早く取り込んでおり、初代機は1995年(つまり、昨年が30周年だった)の「DC-1」とすごく早かった。ただこのカメラはデジカメ黎明期のさらに初期の登場で、後にデファクトスタンダードとなる規格が確立される前であり、画像はJPEGではなくJ6I形式(画像部分はJPEGと同じだが、ヘッダ情報が独自規格)だったり、メモリカードがAIMS仕様のPCカードという結局普及しなかったものであったりしたのだけど、初期の初期だからしょうがない。

GR1より1年前に登場したリコー初のデジタルカメラ「DC-1」。横長フラットスタイルのボディで、オプションで側面につける液晶モニターが用意されていた

 手元に1台あるのだけど、バッテリー(ガム型のニッカドバッテリー)も対応するメモリーカードもないので単なる記念品と化しております。

 リコーのデジタルカメラはチルト式モニター搭載のフラットスタイルやレンズ回転式などを経て、「Caplio」というブランドを付けるに至るが、デジカメのブランドとしてはいささかマイナーだったことは否めなかった……そんな時にアレが登場したのである。

 初代「GR Digital」だ。05年9月に大々的な発表会が開催されたのをよく覚えている。

05年9月の発表会で登場した初代「GR Digital」グリップ部やシャッターボタン、全体の雰囲気をGR1と比べてみると実にうまくデジタル化したものだと思う

 フィルム時代のGRのデザインコンセプトをそのまま受け継ぎ、28mm相当F2.8のレンズを搭載した高級コンパクトとしてデジタル化されたのである。イメージセンサーは当時としては大きめの1/1.8型CCDで813万画素。誰が見てもGRシリーズと分かるデザインや操作性、単焦点ならではの速写性は魅力的で、ハイコントラストでシャープな写りは風景を撮るとすごくシャキッとして印象的な画質だったのを覚えている。

16年1月。GR DIGITALで撮影した坂道の猫スナップ

 GR DIGITALシリーズは11年の「GR DIGITAL IV」でいったん終了。そして13年には見た目はあまり変わらないのに中身がフルモデルチェンジし、GR DIGITALから「DIGITAL」が取れた「GR」が登場したのである。

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