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祝30周年 リコー「GR」の軌跡をたどる 初代「GR1」から新機種「GR IVx」まで(3/4 ページ)

左が初代GR DIgital。右がGR II(GRではないけど、見た目はほぼ同じなのでご容赦を)

 フィルム時代は「GR1」と「1」が付いてたけど、この時は「GR」のみ。大きさがほとんど変わらないまま(GR DIGITAL IVに比べて幅、高さ、奥行きとも数mm増えただけ)、センサーサイズが一気にAPS-Cサイズに増えたにもかかわらず、である。これでGRの名にふさわしい画質を得るに至ったのだ。

当時、GRで撮影したうちの猫。APS-Cセンサー搭載で描写力も高感度耐性もボケも大きく進化した

 GR DIGITALのウリの1つだった1cmマクロこそなくなったが、カメラとしてのクオリティは格段にアップ。このサイズでAPS-Cサイズセンサーを搭載したスナップ向けカメラとして唯一無二の存在になったといっていい。大型センサーのコンパクト機は他にもあるけれども、このサイズ感、薄さを実現したのはGRだけだ。

 そして面白いのが21年。19年に登場した「GR III」のバリエーションとして「GR IIIx」が登場したのだ。GRは伝統的に28mm相当のレンズを搭載してきたのだが、GR IIIxは40mm相当。標準域のレンズだ。

 GR1が登場した90年代、単焦点コンパクト機の主流が35〜40mmだった時代に28mmという広角レンズを採用して写真家に好評を博したGRが、22年になって40mm相当というバリエーションを出してきたのである。面白いよね。

 ちなみに、他社の広角単焦点レンズの高級コンパクトは富士フイルムの「X100」シリーズが35mm相当、ソニーの「RX1」シリーズが35mmなので、それよりちょっとだけ焦点距離が長いことになる。

鎌倉の鎌倉宮にてGR IIIxで撮影したスナップ。40mm相当になったことで28mm相当とは異なる表現を楽しめる

 さらにクロップズームを使えば(有効画素数は少なくなるものの)、71mm相当も使え、ちょっとしたポートレートにも対応するようになった。

 そして25年に「GR IV」が誕生。新開発のレンズを搭載し、イメージセンサーも新しくなり、高感度にも強くなり、手ブレ補正も強力になり、操作系が初代GR DIGITALに近くなり、ADJレバーがダイヤルになり、操作性はぐっと上がったというのは個人的な感想だが、賛同してくれる人は多いかと思う。

 そうなると、GR IVの40mm相当版(つまり、GR IVx)はいつ出るのか、気になるよね。

 HDF(ハイライト/ディフュージョンフィルター)を搭載した「GR IV HDF」(26年1月)、モノクロ専用機の「GR IV Monochrome」(26年2月)は発売されているのだが、GR IVxについてはなかなかアナウンスがなかったのだ。

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