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Chrome OSは「来年消える」「不注意なコンピューティング」――専門家から批判せかにゅ

» 2010年12月16日 15時40分 公開
[ITmedia]

Chrome OSに批判相次ぐ

 Googleが2011年に投入するクラウドOS「Chrome OS」に、業界の専門家から批判的な意見が飛び出している。

 Gmailの生みの親であるポール・ブックハイト氏は12月14日に、「予想:Chrome OSは来年消える(またはAndroidに「統合」される)」とTwitterで述べた。同氏はその理由について、Androidの方が(タッチ非対応ディスプレイをサポートするための調整を加えれば)どの点でも優れていると述べている。「これは言うまでもなく明白ではないかと思っていたが、人々はChrome OSを真剣に受け止めており、Googleはデバイスまで出している」

 Google創業者の1人サーゲイ・ブリン氏は以前、Chrome OSとAndroidが1つのプラットフォームに統合される可能性があると語っていた

 またオープンソース界の重鎮でFree Software Foundation創設者リチャード・ストールマン氏は、Chrome OSが人々を「不注意なコンピューティング」へと押しやると批判した。同OSがローカルマシンではなくクラウドにデータを保存することで、ユーザーが自分のデータをコントロールできなくなるためだ。

 同氏は、データを自分の手元ではなく、どこかの企業のサーバに置くと、そのデータへの法的な権利を失う恐れがあると指摘。「警察がユーザーのデータを入手するには、ユーザーに令状を見せる必要がある。しかしデータがどこかの会社のサーバにあると、警察はユーザーに令状を見せなくてもデータを入手できてしまう。その会社に令状を見せる必要すらないかもしれない」

Gmail Creator Paul Buchheit Predicts Google Kills Chrome OS Next Year (GOOG)(SFGate)/Google's ChromeOS means losing control of data, warns GNU founder Richard Stallman(Guardian)

YouTube、Web動画制作会社を買収か

 Google傘下のYouTubeが、Wen動画制作会社Next New Networksを買収する交渉を進めていると事情を知る筋が伝えている。Next Newは2007年に設立され、オリジナルのWeb番組を制作している。制作のほか、動画クリエイター支援もしており、2010年にYouTubeで最も視聴された「Bed Intruder Song」は同社のクリエイター向けプログラムを通じて制作された。YouTubeはそうしたプロデューサー的な役割に最も関心を持っているという。

YouTube Said to Seek A Producer Of Web Video(New York Times)

ビートルズ楽曲25セントで配信の企業に著作権侵害の判決

 ビートルズの楽曲を無断でデジタル配信して訴えられていたBlueBeatという企業に、著作権侵害の判決が下された。同社はビートルズの楽曲などを1曲25セントで販売し、1年前にレコード会社に訴えられた。「サイコアコースティックシミュレーション」という特殊な手法で楽曲を作成しているため合法だと主張していたが、その主張は通らなかった。

Online vendor of 25-cent Beatles songs loses case(Hollywood Reporter)

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