ITmedia NEWS >

Webメールをソーシャルメディアのハブに BIGLOBEが新サービス

» 2011年07月25日 15時57分 公開
[本宮学,ITmedia]
photo 古関義幸社長

 NECビッグローブは7月25日、Webメールサービス「BIGLOBEメール」をリニューアルすると発表した。TwitterやFacebook、mixiといった各種ソーシャルメディアなどと連携したさまざまな新機能を備えるほか、メール容量などの仕様面も強化する。まずβ版を8月1日に、正式版を10月3日にリリースする予定。

 リニューアルで、メール画面上での各ソーシャルサービスの最新投稿の表示や、書き込みに対応。また、ツイートやコメントをWeb上に保存できる機能や、自分や友人のコメント、ツイート、メールなどをピックアップし、「ノート」としてまとめて公開する「Yukarin'Note」機能も搭載。メールアカウントにログインするだけで全連携サービスの認証ができるようにしているため、ユーザーは複数のサービスに対して1つ1つログイン作業を行う必要はない。

 β版では8月中旬からTwitterとサービス連携し(このときはログイン一括認証は非対応)、10月の正式リリース以降、順次Facebookやmixiなどとも連携していく。

photo 「BIGLOBEメール」上で、Twitter(画面左)とFacebook(画面右)の発言を表示(クリックで拡大)
photophoto タブレット上での「Yukarin'Note」利用画面(写真=左)、iPhone上でのメール表示画面(写真=右)

 その他、メール内の住所表記にマウスオーバーするだけで地図を表示できる機能や、Google翻訳と連携したメール内文章の翻訳機能などを搭載。Webブラウザがあればタブレットやスマートフォンなどでも各種機能を利用できる。

 仕様面も強化した。利用できるメール容量を従来の100Mバイトから5Gバイトまで拡張したほか、メール保存期間や保存通数は無制限にした。その他、従来バージョンでは一部ユーザーに限られていたIMAPへの対応を全ユーザーに拡大した。

 同社の古関義幸社長は「プライベートな情報はメールで、リアルタイムなつぶやきはTwitterで、写真の共有はFacebookで……といったコミュニケーションツールの使い分けは便利な反面、後からまとめるのが面倒な問題があった」と指摘。「ネットで一番大切なのはメール。複数のソーシャルメディアを利用している人でも、コメントの通知などはメールで受け取っている場合が多い」として、各種コミュニケーションツールをWebメール上で利用できるようにした。

photo 「ユーザーがさまざまなクラウドサービスを利用する手助けをする“ハブ”の役目を目指す」(古関社長)

 またポイントサービス「Gポイント」を7月26日からBIGLOBEの各種サービスへ対応させる。Gポイントは、同社が今年3月に買収したジー・プランから引き継いだ事業。提携ECサイトでのショッピングなどでためたポイントを、電子マネーや金券などさまざまな形式に変換して利用できるのが特徴だ。今後はBIGLOBEの接続サービスの利用特典などで同ポイントを獲得したり、BIGLOBE内で同ポイントを利用できるようにする。

photo 「Gポイント」サービス概要

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.