9月に入りました。朝晩少し涼しくなってきたと思ったら台風が迫ってきています。快適な季節はいつ来るのでしょうか……。
さて、先週のアクセストップは、三井住友銀行から届いた、フィッシングそっくりの注意喚起メールに関する取材記事だった。このメール、筆者のもとにも届いた。
筆者はこのメールをスマホで確認したのだが、受信箱では件名が「【重要・緊急】入出金を規制させていた…」まで、本文も「お客様の入金を規制させてい…」で切れていた。
どうみても詐欺です。ありがとうございます。
というわけで、「はいはい、いつものやつね、削除削除」とクリックしたのだが、全文を見て驚いた。件名の最後に「…などのメールは詐欺です」と書かれているし、本文も同様だ。
そんなまさか、銀行公式がこんなメールを!? と驚いて全文を何度も見直した。本文内に誘導先へのURLもないし、送信元のアドレスも公式っぽい。本物だった。こりゃ一本取られましたわ。
驚いたのは筆者だけではなかったようで、「三井住友銀行」がX(Twitter)トレンドに。賛否両論あったが、注意喚起メールに注意を向けさせるという意味では画期的な手法だったように思う。
2位の「「永久不滅ウォレット」終了へ セゾン『永久不滅のウォレットという主張ではない』」という記事もよく読まれた。タイトルだけでオチまで付いていて最高だ。
記事によると、
名前に「永久不滅」と付くサービスを終了する点について同社に尋ねたところ、「永久不滅ポイントの関連サービスということで名称を付けているので、永久不滅のウォレットであるという主張をしているものではない」(クレディセゾン)とコメントがあった。
とのことだ。「永久不滅ポイント」も、期間限定“ではない”ポイントという意味だろうが、文字通り「永久」なわけない。永久不滅ウォレットが永久でないと認めるなら、永久不滅ポイントも永久じゃない、ということかもしれない。永久とは何なのか、分からなくなってきた……。
この記事で思いだしたのは、KDDIが「100年使える」と銘打って2007年に始めたものの、わずか6年で終了した「au oneメール」だ。「100年」は「永久」よりだいぶ短いが、開始当初に想像した以上に短命のサービスだった。
特にIT系のサービスに、「永久」とか「100年」とか極端な長期間を連想させる名称を付けるのは避けたほうが無難だろう。終わるときに面白ネタを提供してしまうだけだから。
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