ニコンや富士フイルムは老舗のブランドだけあり、フィルム時代を彷彿とさせる表現が得意だし、ソニーやパナソニックは映像作品のルックからきた新しい表現が得意という印象だ。「画作り」で楽しむ、個性を出すという流れがきたのは面白い。
というわけで、いち早くそれに取り組んだオリンパス(当時)のアートフィルターもイマドキっぽい画作りで仕切り直してPENと一緒に復活したらいいんじゃないかというのはさっきも書いたか。いやマジで今チャンスだと思うのだけどなあ。
総括すると、ハイエンド機は積層型センサーやグローバルシャッター方式のセンサーが出てきたことで「デフォルトが電子シャッターになる」時代がやってきたので、あとはセンサーのコストが下がってミドルクラスにも広がるといいなあと思っている。エントリー機こそシンプルに、歪まない電子シャッターオンリーになるべきだと考えているのだけど難しいか。
ユニークなのは画作りで遊ぶというトレンド。
S9が代表的だけど、四角くて小さくて軽くていろんな画作りを楽しめるスナップ機ってのはまだくると思う。
もしかしたら、コンパクトデジカメという形の復活もあるかもしれない。スマホ用に開発されたソニーの1型クラスのセンサーを搭載したコンパクトデジカメが出たらいいなあと思っているのだけど、難しいか。
そうそう、ミドルクラスのスタンダード機の話がほぼ出なかったけど、ソニーの「α7 IV」の発売が21年12月だったので、製品サイクル的にそろそろだ。α9 IIIやα1 IIの操作系やAF回りがどこまで受け継がれるかに注目だ。被写体検出AFのオートは積んでくると思う。
もう一つ、製品サイクル的に来るかもしれないのがキヤノン「EOS R6 Mark II」(22年12月発売)の後継機。こちらもEOS R5 Mark IIで搭載された技術がどこまで受け継がれるか。
今年の注目はこのあたりか。
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