NECのノートPC、Lavieシリーズは、想定されるニーズ/ユースに合わせて3つのグループに大別される。第1グループがパーソナルユース向けの「Lavie C」、「Lavie L」、「Lavie N」、第2グループがホームユース向けの「Lavie F」、第3グループが「ニュースタイルモバイル」とNECが呼んでいる「Lavie M」、「Lavie J」、「Lavie ME」の各シリーズだ。
第1グループと第3グループは、ビジネスで使うにしろ、趣味に利用するにしろ、どちらも個人市場を狙ったラインアップなので、実装されているCPU、メモリ、周辺機器インタフェースの有無、あるいは重量や形状などの違いによって細かく色分けされていて、製品のバリエーションが豊かだ。
一方第2グループのホームユース向けノートは、バリエーションが少ない。「家庭内のどこにでも移動・設置して、好きなときにやりたいことをするための家族共有のPC」という製品のコンセプトや対象ユーザーがはっきりしているので、いくつものバリエーションを揃える必要性がそもそもないことが理由だろう。
「LaVie F LF750/7D」(以下LF750/7D)は、第2グループに属する「Lavie F」シリーズのノートPCだ(FはFamilyの略)。店頭モデルはもちろん細かいカスタマイズはできないが、本機の兄弟分として、メモリやHDDの容量、IEEE 802.11a/b/gワイヤレスLANやDVDマルチドライブの有無などを細かくカスタマイズできるWeb販売専用モデル「LaVie GタイプF」というシリーズもある。用途に合わせてカスタマイズしたい向きは、後者の選択肢もあるわけだ。
今回は、ホームユースノートPCとしてのLF750/7Dの機能や使い勝手をレビューしていこう。なお、本レビューではプレス向けの試用機を使用しているので、製品版とは異なる場合があることをあらかじめお断りしておく。
LaVie LF750/7Dの主要スペック
CPU | モバイルCeleron/2GHz |
チップセット | ATI RADEON IGP 340M+Ali M1535+ |
メモリ | PC2100対応DDR SDRAM 512Mバイト(最大1Gバイト) |
ディスプレイ | 15インチTFT液晶(1024×768ピクセル:1677万色) |
グラフィックス(VRAM) | チップセット内蔵(32Mバイト:BIOSにて変更可能) |
FDD | 3.5インチ |
HDD | 60Gバイト(UltraATA-100) |
光学ドライブ | DVDマルチドライブ(DVD-/R/RW/RAM & CD-R/RW対応) |
サウンドチップ | ADI AD1981B |
拡張スロット | PCカードType II×2、SDメモリーカード/メモリースティック(共用) |
インタフェース | USB 2.0×4、IEEE 1394、パラレル、シリアル、外部ディスプレイ×1、PS/2、赤外線(IrDA 1.1)、100BASE-TX/10BASE-T Ethernet、FAXモデム、サウンド出力、マイク、S-Video出力 |
バッテリ駆動時間 | 約1.5時間(JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.1.0による測定値) |
サイズ(W×D×H) | 327×269.5×37.8mm |
重量 | 約3.4kg |
OS | Windows XP Home Edition |
その他 | 光学式USBマウスが付属 |
箱から取り出してちょっとびっくりしたのがLF750/7Dの大きさと重量だ。幅327×奥行き269.5ミリといわゆるA4ファイルサイズなのだが、後述のDVDマルチドライブやPCカードスロット、各種のインタフェースを備えているので厚みが4センチ近くある。最近は薄型のノートPCばかりが身の回りにあるので、久々に大柄なノートに出会った感じがする。
とはいえ、売れ線シリーズだけあって、デザインはなかなかだ。角に丸みを付けた筐体は無機的なイメージはなく、色調も白に統一されたシックなデザインとなっている。格調というか、気張らない清潔な高級感がある。
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