PCカードスロット(Type II×1)とコンパクトフラッシュカードスロット(Type II対応)に加えて、SDメモリーカード/メモリースティック/メモリースティックPROを直接挿入できるデュアルメモリースロットを装備していることもうれしい。コンパクトフラッシュカードスロットのフタはダミーカード方式なので、紛失してしまう恐れがあるが、PCカードスロットとデュアルメモリースロットはフタが内側に倒れ込むタイプになっているので、失くしてしまう心配はない。USB 2.0×3やIEEE1394(4ピン)、外部ディスプレイなど、ポート類も一通り装備しており、拡張性についての不満はない。
標準バッテリで約4.7時間の駆動が可能であり、バッテリ駆動時間についても合格点を付けられる。また、オプションの「バッテリパック(L)」を装着することで約7時間、バッテリパック(L)と拡張スリムベイに装着する「セカンドバッテリパック」の併用によって最大約9.4時間という長時間駆動を実現できるので、海外出張の際などでも心強い。
最新オフィススイートの「Microsoft Office 2003 Personal」やDVDオーサリングツール「Ulead DVD MovieWriter for NEC Ver.2」など、実用的なソフトが多数プリインストールされていることも評価できる。
LR700/8Eのベンチマークテストの結果は以下の通りだ。
PCMark04のCPUスコアやMemoryスコアは、携帯性を重視したモバイルノートPCとしては、トップクラスの値である。12.1インチや10.4インチ液晶を採用したモバイルノートPCでは、CPUに超低電圧版Pentium Mを搭載していることが多いが、超低電圧版Pentium Mの現時点での最高クロックは1GHzであり、通常電圧版のPentium M/1.50GHzを搭載したLR700/8Eの方が、やはりパフォーマンスは高い。
3D描画性能を計測する3DMark2001 SEや3DMark03、FINAL FANTASY XI Official BenchMark2のスコアも、MOBILITY RADEON 9600の搭載によって高い値を記録している。最新の3Dゲームを遊びたいという要求にも、十分応えることができるだろう。
LR700/8Eは、SXGA+表示が可能な高解像度液晶と高速CPU、高性能グラフィックチップ、DVDマルチドライブを搭載しながら、重さ約2.3キロを実現したモバイルノートPCである。12.1インチや10.4インチ液晶を採用したモバイルノートPCに比べれば大きくて重たいが、光学ドライブを外せば重量は約2.1キロになるので、持ち歩きも十分可能だ。サブマシンとしてではなく、メインマシンとしての使用にも耐えるだけの性能を持った製品であり、携帯性と性能の両方を追求する人にお勧めの1台だ。
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