次に、基本スペックや機能について見ていきたい。LR700/8Eは、CPUにPentium M/1.50GHzを搭載している。Pentium Mは、Pentium 4に比べてクロック当たりの処理性能が高いため、パフォーマンス面でも十分満足できる性能だ。チップセットには、Intel 855PMを採用する。メインメモリとして、PC2700対応DDR SDRAMを512Mバイト実装していることもうれしい。256MバイトではWindows XPを快適に使用するにはやや足りないが、512Mバイトあれば増設しなくても十分快適に利用できる。SO-DIMMスロットは1基だが、標準搭載のメモリはオンボードに実装しているためSO-DIMMスロットは未使用だ。そのため、1GバイトSO-DIMMを装着することで、最大1.5Gバイトまでメモリの増設が可能だ。
また、LaVie RXシリーズでは、グラフィックチップとしてATI Technologiesの最新チップ「MOBILITY RADEON 9600」を搭載していることもポイントだ。MOBILITY RADEON 9600は、Pixel Shader 2.0とVertex Shader 2.0をサポートしたDirectX 9世代のグラフィックチップである。携帯性を重視したモバイルノートPCは統合型チップセットを採用することが多く、3D描画性能の面では不満が出ることもあるが、MOBILITY RADEON 9600を搭載したLaVie RXシリーズなら最新3Dゲームも十分快適にプレイできる。
LR700/8Eは、HDD容量も80Gバイトと大きい。試用機では、日立グローバルストレージテクノロジーズ製のHDD「DK23FA」が採用されていた。
光学ドライブとしては、松下電器製のDVDマルチドライブ「UJ-812」を装備している。DVD-RAM/R/RWへの記録が可能で、最大記録速度は各2倍となっている。このドライブは、拡張スリムベイに装着されており、自由に脱着が可能だ。光学ドライブが不要なら、代わりに付属の拡張スリムベイカバーを装着することで、本体の重量を約2.1キロに軽減できる(DVDマルチドライブ装着時は約2.3キロ)。また、拡張スリムベイには、オプションのセカンドバッテリパックを装着することもできる。なお、LaVie Mシリーズでも拡張ベイが採用されているが、ベイの厚さが異なるため互換性はない。
LaVie RXシリーズは、通信機能やインタフェース周りの仕様も充実している。モバイルノートPCでは、無線LAN機能の装備が標準的になりつつあるが、無線LAN機能を装備しているといっても、データ転送速度が最大11MbpsのIEEE802.11bにのみ対応するという製品も多い。しかし、LaVie RXシリーズでは、IEEE802.11a/b/gのトリプルモード対応無線LAN機能を装備しているため、IEEE802.11aまたはIEEE802.11g環境では、最大54Mbpsの高速通信が可能だ。
本体の右側面には、無線LAN機能をオン/オフするためのワイヤレススイッチが用意されている。このスイッチは無線LANインジケータとしての役割も果たしており、無線LAN有効時は青色に点灯する。ただし、点灯時の輝度が低いため、インジケータとしての視認性はあまり高くない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.