メモリとハードディスクを増量しIEEE 802.11gをサポート――日本IBM ThinkPad X40(2/3 ページ)

» 2004年03月23日 20時57分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 ThinkPad X40のサイズは269×211×20.6〜26.9ミリ。12.1インチ、1024×768ドットの同サイズ同解像度液晶パネルを搭載するThinkPad X31と比較すると、サイズで4×12×4.3〜3.3ミリと、とくに奥行きと厚さでダウンサイズを実現している。「同じサイズの液晶を搭載しているとは思えない小型サイズ」といわれる所以である。

 重さも1.27キロとX31から0.37キロ(重量比にして約2割強)の軽量化が図られている。携帯重視をコンセプトとするノートPCにおいて、重量とトレードオフの関係になるのがバッテリー駆動時間だ。IBMが行ったJEITA測定法1.0に準拠したテストでは、X31のバッテリー駆動時間は5.2時間。対するX40(2371-3EJ)は3.3時間と、ここでは軽量化が大きく影響している。

 Pentium Mの登場によって、多くの軽量ノートPCのバッテリー駆動時間が従来の2〜3時間というレベルから一気に6〜10時間となったときに感じたバッテリー駆動利用の安心感は、それまでとはまったく異なるノートPC世界をユーザーに与えてくれた。

 X40の「バッテリー駆動時間3時間」というのは、ユーザーの心理状況において、Pentium M登場以前に戻ってしまうと思うのだがいかがだろうか。重量2割減でバッテリー駆動時間が4割減というのはトレードオフとしても割のいい値ではない。

 もちろん、「5時間でも3時間でも1日のワークタイムで安心して使うには足りないという点で同じだ」という意見もあるし、これだけのバッテリー寿命があれば、筆者のように普段の使い方で、バッテリー切れ寸前であたふたするという経験はほとんどないだろう。実際にX40を週末のレジャーに帯同し、終日アウトドアで使ってみたが、「起動したり休止したり」という使い方でバッテリーはその日一杯持続してくれた。

ThinkPad X40にはパワーマネジメントツールとして使用電源にあわせてCPU速度や各デバイスのパワーダウンタイムを設定するウィザードが用意されている。ここでプリセットしたモードを、ユーザーがタスクトレイのアイコンをクリックして切り替える。CPUの速度は「高速」(動作クロック1GHz)と「低速」(動作クロック600MHz)の固定設定と、「自動」の可変設定の3種類が選択できる

バッテリー関連のユニークなツールとして「バッテリー・ヘルスの改善」とシステム情報の「バッテリー情報」タグがある。バッテリー・ヘルスでは寿命を延ばすために充電開始のしきい値を設定して過充電過放電を防いだり、バッテリーのリフレッシュをおこなってメモリ効果を解消する機能がある

 ThinkPad X40のパフォーマンスを、同じPentium M/1GHzと搭載する富士通のFMV BIBLO LOOX T70Gと比較してみよう。今回は、パフォーマンスを重視したCPU高速動作の状態に加えて、バッテリー時間を重視したCPU低速動作のパフォーマンスもグラフに加えている。バッテリー駆動利用が多いユーザーは、そちらのデータも参考にしてもらいたい。

PCMark04

 PCMark04の結果を見ると、フル稼働の状態でCPUとMemoryの結果は良好だが、GraphicsとHDDの値は下回っている。ただし、CPUの結果はほぼ互角と一定いいだろう。CPUも同じクロックで動作しているのでそれほど違いはない。Memoryの値がいいのは、LOOXがPC2100の256Mバイト搭載なのに対して、X40がPC2700を512Mバイト搭載しているのが影響している。

 逆にHDD値が下回っているのは、LOOXが搭載するハードディスクが2.5インチの60Gバイトのドライブであるのに対し、X40が1.8インチの40Gバイトのドライブであるためと考えていいだろう。軽量化を実現するために搭載する1.8インチハードディスクだが、容量が少ないこととパフォーマンスが出ないことによるユーザーの不満は大きい。

 Graphicsの結果はLOOXがX40を上回っている。本来なら、より高速なグラフィックコアを内蔵するIntel 855GME搭載のX40が、Intel 855GMを搭載するLOOXを抑えこむべきなのだが、逆の結果となっているのだ。パワーマネジメントを間違えて計測したかと思い繰り返しテストを行ったが、この傾向は変わらなかった。今回の評価時間では、原因を把握するところまで行かなかったので、参考記録として見てほしい。ただし、グラフィックベンチとして行った3DMark2001SE(Build330)では、X40がLOOXを上回る結果を残している。

3DMark2001 SE (Build330)

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